コーナンnews|2025年5000億円目指す「New Stage 2025」発表
コーナン商事(株)(大阪府堺市、疋田直太郎社長)が2018年度から2025年度までの「New Stage 2025」と題する長期ビジョンを発表した。
長期ビジョンでは2025年度(49期)に、売上高5000億円超、そして誰からも愛される存在“日本を代表する住まいと暮らしの総合企業”を目指す。
成長戦略として掲げるのは4つの施策だ。第1は高度化する商品・サービス需要に対応するために、PB商品直輸入からSPA化を目指す。第2が成長する市場と顧客へのアプロ―チとして日本企業からグローバル企業へ舵を切る。第3に社会の要請に応え信頼を獲得するために、ホームセンター企業から住まいと暮らしの総合企業へと転換する。第4が人材の育成と働きやすい職場づくり。そのために業界トップクラスの人事制度を構築していく。
コーナンの直近の2018年度(2019年2月期)は、営業収益が3334億9600万円(前期比5.5%増)、売上高は3195億9500万円(5.8%増)、営業利益196億9200万円(12.%増)、経常利益は187億7200万円(16.1%増)、純利益は108億5400万円(8.2%増)と増収増益。しかも売上高、経常利益は過去最高を記録するほど好調だ。
第一次3カ年中期計画の最終年度に当たる2017年度(2018年2月期)は売上高3022億円、純利益100億円と目標を達成し、2018年度から始まった第2次3カ年中期経営計画では「アクセルオン大作戦」と称して、最終年度2020年度(2021年2月期)は売上高 3300億円、純利益120億円を掲げる。そしてその勢いのまま2025年度に5000億円を目指す。
今後、コーナンは「コーナンPRO」の出店を加速する。2018年度は22店舗のうち11店舗がコーナンPROだ。2019年度の今期も7店舗をオープンさせる計画だ。また4月23日にLIXIL傘下の会員制建築資材卸売業「建デポ」を約240億円で買収し子会社化した。建デポは66店舗で335億円を売り上げる。この買収でホームセンター業界では売上高3位に浮上した。
また2016年7月に進出したベトナム市場は、グローバル企業としての足掛かりになる。同社では2025年30店舗を目標に投資していく。