ローソンnews|既存物流網を活用した食品リサイクル実証実験開始

(株)ローソン(東京都品川区、竹増貞信社長)は、店舗の廃棄食品回収の実証実験を、8月1日(木)から東京都内の3店舗で開始する。この実証実験は三菱食品(株)、日本農産工業(株)、三菱商事(株)と連携して行うもので、結果を検証しながら、2020年度には関東エリア400店舗での実施を目指す。

店舗から回収した廃棄食品を、既存物流網である商品納品後のトラックの戻り便を活用して、千葉県市川市にある三菱食品の物流センターに集約する。その後、別の収集運搬会社がリサイクル工場に廃棄食品を配送し、工場で飼料に加工した後、日本農産工業を通じて畜産農家に提供する。

本来食べられるのに捨てられてしまう食品、いわゆる「食品ロス」は世界で年間約13億トン(国際連合食糧農業機関公表値)、日本では年間643万トン(環境省公表平成28年度推計値)が発生していると言われる。

ローソン店舗でも年間で約4万4000トンの食品ロスが発生している。ローソンは、2006年5月に、収集運搬会社が店舗から廃棄食品を直接回収して、豚やニワトリの飼料や肥料としてリサイクルする取り組みを開始した。現在は約2800店舗(2018年2月時点)で実施している。

今回の実証実験では収集運搬会社を通さず、既存の店舗物流網を活用する方法に変える。これにより新たな人員手配を不要にして、ドライバー不足の解消や、走行トラック台数の削減によるCO2の削減につなげていく。

実施店舗は、丸の内パークビル店、晴海トリトンスクエア店、南砂二丁目店の3店舗。

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