ファミマnews|東京都とフレイル予防の食生活提案「東京をおいしく元気に。」活動
(株)ファミリーマート (東京都港区、澤田貴司社長) は都内のファミリーマート約2400店で、東京都 (東京都新宿区、小池百合子都知事) と協同で「フレイル」の予防のための食生活情報を、10月29日(火)から発信する。
フレイルは、「虚弱」「老衰」「脆弱」などの意味の英語「フレイルティ(Frailty)」が語源。厚生労働省研究班の報告書では、「加齢とともに心身の活力 (運動機能や認知機能等) が低下し、複数の慢性疾患の併存なども影響して生活機能に支障をきたし、要介護状態に近づくこと」。
ファミリーマートと東京都は、“東京をおいしく元気に。” をスローガンに、フレイル予防に役立つ食生活に関する情報発信と、東京都からアドバイスを受けて開発した弁当を販売する。店舗では、専用のショーカードやポスターを設置するほか、リーフレットも配布する。
〈店頭に貼るポスター〉
近年、高齢単身世帯の増加にともなって、弁当や惣菜などの中食を購入する割合が高くなっている。このため、摂取する栄養素に偏りが出やすい。フレイルを予防するには、栄養バランスの良い食事を心がける必要がある。とくに低栄養状態を防ぐために、たんぱく質を多く含む食品 (肉、魚介類、卵、大豆・大豆製品) を毎食摂ることが重要になる。
ファミリーマートは、8月に「中食を通じた健康づくりの推進に関わる協定書」を東京都と締結した。「東京をおいしく元気に。」を合言葉に展開する今回の事業では、ファミリーマートは具体的に3つのことに取り組む。
第1は、一つの商品で栄養バランスが整った弁当を開発・発売する。10食品群のうち7食品群が揃ったビビンバ丼498円(税込)の開発がそれだ。10食品群とは、肉、魚介類、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、海藻類、果物、いも、油脂のこと。弁当一つに主食・主菜・副菜が揃っていて栄養バランスも良く、また混ぜ合わせることで高齢者には食べやすい弁当だ。
〈7品目のビビンバ丼〉
第2は、販売する20種類の商品に使用食品群を表示した販促物を設置すること。商品に使われている10食品群を表示した販促物を弁当や惣菜コーナーに設置する。商品に含まれる食品が一目でわかるので、メニューの選択や組み合わせの参考にすることができる。
〈販促物イメージ〉
第3は、フレイル予防のためのリーフレットを配布すること。このリーフレットにはフレイルの基礎知識や予防のための食事の工夫点、メニューの組み合わせ方法などをコンパクトにまとめてあり、いつでも見返して活用できる。
〈リーフレットイメージ〉