マツキヨnews|千葉市の直営薬局2店舗で「オンライン服薬指導」を開始

(株)マツモトキヨシホールディングス(千葉県松戸市、松本清雄社長)が運営する薬局2店舗が国家戦略特区である千葉県千葉市において、国家戦略特別区域処方箋調剤遠隔指導事業の事業者として登録された。同社は「薬局マツモトキヨシあすみが丘SC店」「薬局マツモトキヨシ ワンズモール長沼店」の2店舗で「オンライン服薬指導」を行う。


〈オンライン服薬指導のイメージ〉

医薬品医療機器等法(薬機法)において、薬剤師は「対面」で服薬指導を行わなければならないと規定されている。服薬指導とは「患者に対して処方薬の薬効や副作用などの説明(情報提供)を行う」ことである。

特例措置であるオンライン服薬指導は、スマートフォンやパソコンなどを用いて、薬剤師が患者に薬の使い方を説明する行為を指す。

2019年9月30日に制度が改正され、患者の事情または薬局側の事情によって対面での服薬指導が困難な場合、都市部(今回は千葉市)においてオンラインでの服薬指導が可能になった。

この措置によって対面診療を補完するオンライン診療の活用が促進される。それとともに、診療から服薬指導、薬の授受まで「一気通貫」のオンライン医療が実現する。その結果、患者の生活の利便性が向上し、医療機関や薬局での待ち時間に対するストレスから解放される。

特に通院に対する負担感から、治療中断が発生しやすい就業者層や子育て世帯において、慢性疾患などの重症化が防止できる。ひいてはそれが医療費の抑制にもつながる。

さらに高齢者人口の増加によって、今後さらに重要度を増す在宅医療においても、オンライン診療は対面診療を補完するツールとして有効な手段となり得る。

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