イオン九州news|3社合併で「新生イオン九州」誕生/「本気の価格」実施
イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)は2020年4月10日付けで締結した吸収合併契約に基づき、イオン九州(株)を吸収合併存続会社、マックスバリュ九州(株)とイオンストア九州(株)を吸収合併消滅会社とする吸収合併効力が発生し、9月1日(火)に新生イオン九州が誕生したと発表した。
新生イオン九州は統合によるシナジー効果を最大限に発揮して地域に貢献し、お客に支持される「九州でNo.1の信頼される企業」を目指す。
イオン九州は、総合スーパー「イオン」、食品スーパーマーケット「マックスバリュ」、ディスカウントストア「ザ・ビッグ」に加え、小型スーパー、サイクル事業、ホームセンター事業、ネットスーパーなど、さまざまな事業を展開する。総店舗数は309店となった。
新生イオン九州の誕生を記念して9月3日(木)~6日(日)の4日間、「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」219店舗において新生イオン九州誕生祭を開催する。
現在、イオン九州とイオンストア九州で実施している「火曜市」、マックスバリュ九州で実施している「木よう市」、ザ・ビッグで実施している「ザ・ビッグデー(第2日曜日)」など、お買得企画は継続して実施する。
イオン九州は9月2日(水)から、商品で顧客の毎日の暮らしを応援する「本気の価格」を実施する。
9月1日(火)の「新生イオン九州」誕生後、初の実施となる今回は食料品・日用品を中心に最大1000品目の商品をお値打ち価格で提供する。
新型コロナウイルス感染症拡大によって、経済活動には深刻な影響がもたらされた。同時にそれによって生活への不安感が蔓延した。この生活不安を解消するべく、九州の「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」「ワイドマートD&F」225店舗で実施する。対象商品は食料品445品目、ベビー用食料品86品目、リカー125品目、日用品364品目。
【結城義晴の述懐】
イオン(株)は2018年10月10日に基本合意書を締結して、全国6リージョンで経営統合の構想を打ち出した。それらは着々と進んでいる。
まず昨2019年3月1日にはマックスバリュ西日本(株)が(株)マルナカ、(株)山陽マルナカを吸収する形で統合しているし、9月1日には、マックスバリュ東海(株)とマックスバリュ中部(株)が合併している。
そしてコロナ禍直前と言っていい今年3月1日に、3つの経営統合を行った。
第1はイオン北海道(株)とマックスバリュ北海道(株)の経営統合で、新たにイオン北海道として発足。
第2はマックスバリュ東北(株)とイオンリテール(株)東北カンパニーの経営統合で、社名はイオン東北(株)となって新たにスタートした。
さらに第3は近畿地区の(株)ダイエーが(株)光洋を完全子会社化した。近畿圏のダイエーが運営するのがダイエー、グルメシティ、イオンフードスタイル、マルナカ、foodiumの105店舗、光洋が運営するのがKOHYO、マックスバリュ、ピーコックストアの64店舗、トータルで169店舗のスーパーマーケットチェーンが誕生している。
残るはイオン九州とマックスバリュ九州、イオンストア九州の3社統合だけとなっっていたが、それが9月に入って、成就したことになる。
日本国内の本州と四国は総合スーパー業態をイオンリテール、スーパーマーケット業態をそれぞれの地域企業が担うという役割分担になる。そして北海道と九州は、総合スーパー+スーパーマーケット+その他で構成する。コロナ禍中のイオン九州誕生だが、食品特需が発生しているだけに、その船出は順調である。