6月SC統計|既存SC売上高1.8%増/気温が上昇し夏物商材好調
(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が2025年6月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は533ショッピングセンター(SC)。
6月度の既存SC売上高は、前年同月比1.8%増。セールなど館の販促施策が奏功し、駅ビルや地下街、繁華街のSCがとくに好調だった。40カ月連続で昨対プラス。
立地別に見ると、中心地域は総合で3.0%増、周辺地域は1.2%増となった。中心地域はセールなど館の販促施策が奏功し好調。また周辺地域はテナント入れ替えの効果があったSCが好調だった。
地域別では、九州・沖縄4.1%増、関東2.5%増、四国2.3%増、北海道1.2%増、東北・北陸1.1%増、近畿0.6%増、中部0.5%増、中国0.8%減だった。
業種別では、「ファッション」は、気温の上昇に伴い半袖トップスや薄手のワンピース、カットソーなどの夏物衣料のほか、接触冷感やUVカットなどの機能性衣料が好調だった。
「雑貨、その他物販」は、キャラクター雑貨や季節商材が好調だった。季節商材としては、UV対策アイテムや冷感アイテム、レイングッズの需要が高かった。
「飲食」は、気温が高い日が多かったことでアイスドリンクや冷たいメニュー、夏限定メニューが稼働した。一方、猛暑で来館客が減ったり、屋外テラス席の稼働率が落ちるなど、飲食が不調だったSCもみられた。