カインズnews|POSデータ閲覧可能なツールをメーカーに提供開始
(株)カインズ(埼玉県本庄市、高家正行社長CEO)は、8月からマーケティング基盤を構築し、商品開発や業務効率の向上などを目指すデータビジネスを開始する。
メーカー向けにPOSデータを閲覧できるツール「C-DASHBOARD(シー・ダッシュボード)」をTableau(分析ソフト)ベースで開発した。日用雑貨メーカーを対象に有償で提供する。またインテリア用品や建築、農業従事者向けのカテゴリーを扱うメーカーにも拡大していく。
「C-DASHBOARD」には商品名、販売価格、販売店舗、販売個数、売上金額の項目が含まれ、毎週更新される。契約メーカーは付与されたIDでアクセスしてデータを閲覧できる。また他メーカーや他カテゴリーの販売データも把握でき、抽出したデータはCSV ファイルでダウンロードして編集が可能だ。メーカーにとっては、マーケティング面での活用だけでなく、需要予測にも応用できるため、営業担当者の業務負荷軽減にもつなげられるとカインズでは期待する。
カインズでは2022 年春をめどに、ID-POS データの提供も開始する。将来的に、これらのデータの分析結果をもとにした販促活動や商品開発提案などを行っていく。またID-POS データ以外のくらしに関するデータを融合した「くらしデータ」を活用して、地域の暮らしに合わせた分析や提案なども行っていく。