高島屋news | ESGとリンクさせたローン契約で120億円調達

(株)髙島屋(大阪市中央区、村田善郎社長)は、8月31日、(株)三菱 UFJ 銀行 (東京都千代田区、半沢淳一頭取)と「サステナビリティ・リンク・ローン」によるローン契約を締結した。借入額120億円で運転資金に充てられる。期間は7年間。

同契約はローン・マーケット・アソシエーション(欧州、中東、アフリカのシンジケートローン市場の流動性、効率性、透明性の改善を目的とした協会。英国に本拠地を置き、欧州・中東を中心に65か国以上約 800機関が加盟)が定めた原則に沿ったもの。借り手のサステナビリティ目標と連携したサステナビリティ・パフォーマンスターゲット(以下、SPT)を設定し、金利などの貸付条件とSPT に対する借り手のパフォーマンスを連動させ、SPT 達成への動機付けを与える。

SPTの主な概要として、廃棄プラスチックリサイクル率99.0%、女性管理職比率35.4%、有給休暇取得率80.0%など環境・社会領域に関連した課題と目標が設定されている。

2026 年 2 月を終了年度とし、事業年度における達成状況に応じて、優遇金利が適用されるインセンティブが付与されている。SPT が未達成の場合、高島屋が脱炭素に向けた取り組みや人権保護活動など、環境・社会課題解決を目的とする組織に対して寄付を行い、その活動を支援するという条項が含まれており、双方が環境・社会貢献ができるという設計になっている。

関連カテゴリー

戦略 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧