UNIQLO 2016年のカナダ進出計画が明らかになった
世界展開を加速させるファーストリテイリングのユニクロが、カナダへの進出を計画していることが明らかになった。同国のファイナンシャル・ポスト(電子版)は3月26日、情報筋の話として、ユニクロが2016年にカナダ最大のショッピングセンター(SC)への出店を計画しており、現在交渉を行っている最中だと伝えた。
出店を計画しているとされるのはトロント北部にあるSC「ヨークデール」。3万5000平方フィート(約3300㎡)の売場についてリース交渉が行われている模様で、業界関係者によれば話はかなり進展しているようだ。
1964年に開業したヨークデールは160万平方フィート(約15万㎡)の広さを有する北米でも有数のSCで、2013年5月期の売上高は10億ドル(約1000億円、1ドル=100円換算)に達する。
売場効率が非常に高く、1平方フィート当たりの売上げは1300ドル(約13万円)を超える。
引き合いの強い人気有名ブランドを含め250以上の店舗が入居しており、3億3100万ドル(約331億円)を投資して行われる増床計画も発表されている。増床規模は29万8000平方フィート(約2万9800㎡)で、2016年秋に完了する予定だ。
ユニクロのオープンもこの増床に合わせたものと見られる。なお、この増床部分にはノードストロームが3フロア・18万8000平方フィート(約1万8000㎡)で出店することがすでに決まっている。
カナダにはユニクロのライバルであるZARA、H&M、Gapをはじめ、フォーエバー21やエアロポスタル、アバクロンビー&フィッチなどが進出している。最近でもJクルーやヴィクトリアズ・シークレット、ターゲットなどが続々と入ってきており、競合がひしめくマーケットとなっている。
つい先日、ファーストリテイリングの柳井正社長は日本経済新聞のインタビューに答え、2020年の売上高5兆円達成を目指して、アメリカ事業を売上高1兆円にまで成長させるすると明らかにしたばかりだ。
今回のカナダ進出計画は、柳井社長が北米の広範なマーケットを世界戦略のひとつと想定していることの表れである。壮大な構想が次第に姿を現してきている。
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