ロック・フィールドnews|静岡惣菜工場が緑化推進運動功労者内閣総理大臣賞
(株)ロック・フィールド(神戸市東灘区、岩田弘三会長)の静岡県磐田市にある静岡ファクトリーは、「緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰」を受賞した。これは、緑化活動の推進・緑化思想の普及啓発に顕著な功績のあった団体などを表彰するもので、表彰式は4月26日(金)に開催される第13回「みどりの式典」で行われる。
「緑化推進運動功労者内閣総理大臣賞」受賞の評価ポイントは以下の4点にある。
1つ目は、2000年の第2期竣工時に、風と水と緑の循環型「ファクトリーパーク」をつくり、風力発電とビオトープを設置。風力発電で得られる電気エネルギーを利用して工場排水を浄化後、さらに自然の浄化作用を持つビオトープを通してクリーンな水を放流する取り組みを行っていること。
2つ目は、工場の一部の建物は天然芝による屋上緑化を行い、夏季の室内温度上昇を和らげ、緑地景観を生み出していること。
3つ目は、1991年の第1期竣工後に成長のシンボルとして、当時の従業員数と同じ240本の次郎柿を植栽したこと。
4つ目は、2001年に設置した自然と関わりあう企業内保育室で、自然との関わり、地域住民とのふれあいを大切にした保育活動を行っていること。
静岡ファクトリーは、建築家・安藤忠雄氏の設計で、設立時から地域密着型の工場として緑化の推進に取り組んでいる。現在も「自然の樹形を大切にする」という考えを基本に、新たな苗木の植栽を計画的に進めるなど景観の維持に取り組んでいる。
同表彰における過去の受賞は、2000年「緑化優良工場等(財)日本緑化センター会長賞」、2007年「緑化優良工場等関東経済産業局長賞」、2010年「緑化優良工場等経済産業大臣賞」。
■静岡ファクトリー 概要
所在地/静岡県磐田市下野部2280
敷地面積/7万2844㎡(2万2074坪)(うち緑化面積2万6860㎡(8139坪))
延床面積/8150㎡(2470坪)(第一期)、6633㎡(2010坪)(第二期)、3684㎡(1116坪)(第三期)
竣工日/1991年5月27日(第一期)、2000年5月16日(第二期)、2009年4月22日(第三期)
設計管理/安藤忠雄建築研究所
生産品目/サラダ、コロッケ、ジュース、ドレッシング
生産量/25t/日(サラダ16~17万食、コロッケ5~6万食)
従業員数/約530名