高島屋news|百貨店初、生地のレコメンドシステム「感性AIソムリエ」導入
(株)高島屋(大阪市中央区、村田善郎社長)は9月1日、「感性AIソムリエ」を活用した新しいコンセプトのオーダーサロンを始める。日本橋店、新宿店、横浜店、大阪店、京都店の5店舗で常設展開する。百貨店としては初めての試みだ。
「感性AIソムリエ」は、顧客が求めるイメージや気になるワードを40種類の中から3つ選択させ、顧客に最適な生地をデータをもとに5種類提案するというもの。顧客がその中から気に入った生地を選ぶと、拡大表示され、リアルな仕上がりイメージを確認することができる。また、店頭には、実物の生地サンプルも用意されているので、AIが提案した生地を実際に触ってみることもできる。
「感性AIソムリエ」は接客をするたびに“学習”していく。店舗ごとにデータを収集するため、地域特性や顧客層ごとにデータは常にアップデートされ、最適な生地を顧客に提案できる。
タカシマヤスタイルオーダーサロンは、「サイズのためのオーダー」から「個性を楽しむオーダー」へ自分好みにカスタマイズできるをコンセプトに、スーツから雑貨小物まで幅広く扱う。2019年秋からは、新たにタキシードとストールのオーダー受注もスタートさせる。
「感性AIソムリエ」は、COIプログラムの一環として、関西学院大学感性価値創造研究センター(センター長長田典子教授)・デジタルファッション社・センチュリーエール社が三者共同で研究・開発した。COIはセンター・オブ・イノベーションの略。COIうログラムとは、将来のあるべき社会を見通して、企業や大学だけでは実現できない革新的なイノベーションを産学官で実現するために2013年に開始された文部科学省管掌のプログラム。