マルエツnews|ウェザーニューズの 「来店客予測データ」を全店舗に導入
(株)マルエツ(東京都豊島区、本間正治社長)は、8月30日(水)、デジタルを活用した店舗業務の簡素化と効率化を図るため、(株)ウェザーニューズ(千葉市美浜区、草開千仁社長)が提供する、天候情報を用いた「来店客予測データ」を全305店舗に導入したと発表した。
従来、同社の来店客予測は、店舗の管理職が前年の実績や経験則に基づき予測した2週間から2カ月先の来店客数を、発注システムとレジのシフト管理システムにそれぞれ入力していたが、店舗ごとで予測にバラツキが生じることや予測そのものに時間を要することが課題となっていた。さらに、天候の影響を大きく受けるため、売れ残りによる食品ロスや、品切れによる機会ロスが発生するほか、シフトや人員配置の調整にも不備が生じていた。
これらの課題を解決するため、同社ではウェザーニューズが開発した1kmメッシュの天気予報とAIアルゴリズムを用いた高精度な 「AI来店客予測モデル」による「来店客予測データ」を2022年9月から全店舗へ先行導入し、段階的に発注システムやレジのシフト管理システムへ連携してきた。
これにより、予測客数が自動算出して入力されることで店舗での客数予測や入力作業が原則無くなり、自動発注数の精度向上やレジシフトの最適化など、店舗業務の効率化を図ることができた。
具体的には、全305店舗の7月度客数修正率は0.5%(地域イベント等による客数修正対応)で、月間の客数予測の精度は95%以上の高精度を維持している。また、店舗による客数予測および客数入力の年間MH効果は、およそ1100MHとなっている。
今後は、「来店客予測データ」をほかのシステムとも連携させ、店舗オペレーションのさらなる効率化や、デジタル技術を活用した販促施策の取り組みにもつなげていく考えだ。