オイシックスnews|保育施設向け業務用ミールキット2/3提供開始
オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)が展開する、保育施設向けの給食事業「すくすくOisix」は、グループ会社のシダックスフードサービス(株)(東京都渋谷区、堤祐輔社長)との協業による業務用ミールキットの新モデルと献立発注の新システムの提供を、2月3日(月)から開始する。
定員割れなどで運営が困難になる施設が増加することが予想される「保育の2025年問題」が問題となっている。保育の質の低下や保育料の値上げ、保育士の労働環境の悪化が懸念されるほか、慢性的な人材不足や食材費高騰など課題が山積みな保育業界。利用児童数を維持できる「選ばれる園」を目指して、多くの企業が独自の解決策を模索している。
オイシックスでは、保育施設などの給食の受託運営を行うシダックスと連携して、「タイパ給食」をキーワードにグループ全体で課題解決に取り組んでいる。2022年から提供してる、専属の管理栄養士が作成した献立と必要量のカット済み食材がセットで届く「手づくり給食ミールキット」の新モデルを開発した。
これまで野菜原体で届けていたものをカット済みの状態で届けることで、日によって100%、40%とばらつきがあったカット野菜の比率が、常時80%以上の比率で届けることが可能となった。さらに、肉類は加熱済の唐揚げや成形・味付け済のハンバーグなど、園での調理時間を削減できる食材も導入。おやつもホットケーキなどを調理済みの状態で届けることで、ミールキット導入前と比べて調理時間を最大50%、食材費・人件費の総額を最大22%削減することが可能となった。
また「行事食や特別食の日は園オリジナルの献立を提供したい」という要望に応えるため、献立発注の新システムを導入。栄養の計算や食数に応じた食材の発注など、これまで時間がかかっていた事務作業が全て自動となった。新システムにより園ごとのオリジナル献立提供が負荷なく実現が可能となり、より満足度の高い「タイパ給食」が提供できるようになった。