ソフトバンクnews|AutoStore導入の東扇島物流センター本格稼働
ソフトバンクのグループ企業で物流事業を展開するSBフレームワークス(株)(東京都中央区、菅野信義社長)は、最新ロボット技術「AutoStore」を導入したディストリビューションセンター(DC)を神奈川県川崎市の東扇島で稼働させた。

AutoStoreは、倉庫内の在庫をロボットが搬送、ピッキングを行うシステム。DCは2026年1月4日に稼働。SBフレームワークスは、IT関連製品の流通、IT関連サービスの提供を行うSB C&S(株)の物流機能を担っている。主な取り扱い商材はIT関連のデバイスがメインとなる。納品先はソフトバンクショップ始め家電量販店、オンラインサイトなどだ。
菅野信義社長はAutoStoreを稼働させた理由を次のように語る。
「近年、物流費、人件費などいろいろなコストが上昇している。物流費を抑えながら提供し続けていくために数年前から検討していた」
また、「コストダウンだけでなく、省力化と物流レベルを上げていく取り組みの一環。今回のポイントは入荷から出荷までの一連の物流工程の自動化です」。
設備はソフトバンクロボティクス(株)のサポートを受けている。同社がAIを活用したロボット技術の開発および提供にあたった、その技術は飲食、小売りの現場で導入が進んでいる。
このDCでは、入荷から保管スペースまで搬送する自動フォークリフト、グリッドと呼ぶ保管スペースに送り込むピッキングロボットの2種の機器が導入されていて、順次稼働予定だ。

フォークリフトはBALYO社製の自動フォークリフトで国際的な安全規格に準拠していて、高い安全性をもつ。また狭い通路への対応、最大揚高17mまでのパレット段積みが行えるパフォーマンスが特徴。

ピッキングロボットはBerkshire Grey社製でロボットアームによるピッキングの他、グリッドに送り込む保管容器に移し替える作業を行う。

グリッドの区画を160台のロボットが移動し、商材が収納された「ビン」と呼ぶ商品の保管容器6万5000個を高速で運搬、移動をする。扱い商材は最大50万アイテム。基本的にビンに収まるサイズの商材が基本。

グリッド内の保管在庫をピッキング機能はワークステーションが担っている。
AutoStoreは世界63カ国で導入され、EC・小売り・製造など幅広い業界で利用されているが、SBフレームワークスの導入規模は国内最大級。
DCが位置する神奈川県川崎市の東扇島エリアは、東京湾岸の物流施設の一大集積地。首都高速湾岸線「東扇島IC」から至近距離にあり、東京都心部や横浜中心部への配送はもちろん、地震、災害に強い地域に認定されている。

「首都圏に物流拠点を配置したかった。また、AutoStoreは広い区画を必要とするため、ある程度の規模が確保できる物件だった」(菅野社長)。
また、今後の取り組みについて、「立ち上げから、半年経過して運営が軌道に乗りました。ビン内の個数に応じた配置など効率改善を進めて、顧客に対する物流レベルを上げていく」(菅野社長)と語った。
ロボット機器を提供したBALYO、Berkshire Greyはソフトバンクグループ(株)の出資先企業である。「今回のDCは出資先企業の技術の実践の場です。今後、ロボット化、自動化を拡大する領域を探っていきたい」(菅野社長)と次の展開への意欲をみせる。
