ウォルマートnews｜オンライン小売業売上高予測でAppleを追い抜き3位に

デジタルマーケティング調査会社、eMarketerの2018年最新小売予測によると、アメリカ国内のオンライン小売業において、Walmartはこれまで3位だったAppleを抜き、トップ3に躍り出る見通しだ。

■小売EC全体における売上高シェアランキング（2017年-2018年比較）

ランキング1位は不動のアマゾン。米国内のオンライン小売り支出総額の約半分に当たる48.0％を占めている。2位のeBay（イーベイ）でさえ、わずか7.2％のシェアしか獲得できておらず、EC業界がいかにアマゾンの独壇場であるかがわかる。

そしてこのトップ3に、2018年はウォルマートが怒涛の勢いで食い込んできている。

eMarketerは7月時点の予測では、ウォルマートは今年、3.7％のシェアを獲得すると予測していた。しかし、11月15日のウォルマート第3四半期決算で発表されたように、eコマースの売上げが前年同期と比較して43％も増加している。したがって、2018年末にはウォルマート（Walmart、Sam’s Club、Jet.comを含む）のシェアが4.0％になると、予測が上方修正されたのだ。

一方、アップルはスマートフォンやその他電子機器が消費者にある程度行き渡って販売が減速している。今年は売上げが18％アップしているものの、昨年の伸長率より鈍化している。同社のeコマースシェアは、今年は3.9％とほぼ変わらない。この結果、ウォルマートに追い抜かれるだろうという予測となった。

■小売売上高全体におけるEC売上高シェアランキング（2018年）

2018年には米国のEC取引は16％増の5256億9000万ドルに達する見込みだ。 これは、米国内小売売上高の9.8％に相当する。この9.8％のうちの4.7％がアマゾンの売上げになる。

小売りの売上高全体から見れば、ECのパイはまだまだ小さい。しかし、その分、成長のポテンシャルは大きい。ウォルマートがどこまでアマゾンを急追するか。その前にイーベイがいる。