メイシーズnews|第3Qは2.3%増収/eコマース2ケタ増で純利益107%増

米国最大の百貨店メイシーズが11月14日、2019年第3四半期決算を発表した。

売上高は54億0400万ドル(1ドル100円換算で5404億円)で、前年同期比2.3%の増加。既存店の売上げはライセンス販売を含めると3.3%、直営部門だけで3.1%増加した。営業利益は24.6%増加の1億4700万ドル、純利益は106.7%増加の6200万ドルだった。

処分品や返品などを扱うオフプライス・フォーマットの「バックステージ(Backstage)」は、今年121店舗を出店し、全体で166店舗になった。

オンライン販売の店舗でのピックアップはチェーン全体に拡大され、2時間以内のピックアップが可能になったため、利用者が急増している。

メイシーズはスマートフォンのアプリを使ったeコマースにおいて、二つのシステムを持っている。第1が「BOPS(Buy Online Pickup in Store)」、第2が「BOSS(Buy Online Ship to Store)」。前者はネットで注文した商品を店にある在庫からピックアップするシステムで、後者は取引先(ベンダー)や他のメイシーズ店舗、あるいは物流倉庫から店に送ってピックアップするシステムだ。

全店舗に「アット・ユア・サービス(At Your service)」のピックアップおよび返品受付カウンターが設けられている。

また、改装店舗の「グロース(Growth)50」は、通常店より売上高が高くなっており、2019年にはさらに100店舗出店する計画である。

同社ジェフ・ジェネット(Jeff Gennette)CEOは、「今期はメイシーズ、ブルーミングデールズ(Bloomingdale’s)、ブルーマーキュリー(Bluemercury)のすべてがうまくいった。電子コマースは2桁台で成長しており、モバイルだけの売上げが今年度は10億ドルを超えるだろう」と述べている。

米国の好景気にも後押しされて、メイシーズは回復路線に乗っているようだ。シアーズ・ホールディングスの倒産申請、JCペニーの不調も、メイシーズには好影響を与えている。

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