ダラーゼネラルnews|第1四半期は売上高8.3%増/既存店3.8%増で好調維持

米国ダラーストア第1位のダラーゼネラルの2019年度第1四半期決算が発表された。

売上高は8.3%増加して66億2319万ドル(1ドル100円換算で6623億円)で前年比8.3%増と相変わらず好調を堅持している。既存店売上高は3.8%増であるから、新店開設効果が上がっている。純利益は3億8501万ドル(345億円)で、こちらは5.5%増。

同社CEOのトッド・ベイソスは述べている。

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「2019年には創業80周年を迎えます。今後もイノベーションを続けながら、顧客にはバリューと利便さを提供し、株主には長期的なバリューを創造したい」

今期は240の新店を開店し、330店を改装し、27店舗を移転した。今年度はトータルには、売上高7.0%増、既存店売上高2.5%増を目指す。設備投資は975店舗の出店、1000店舗の改装、100店舗の移転を計画している。

ホーム、家庭雑貨、家庭用品、パーティー、イベントなどのノンフードにフォーカスした新しい品揃えパターンは1100店舗に導入されたが、今年度中には2400店舗に広げられる。その結果は顧客には好評で、売上高と粗利益の向上に貢献している。

「DG(ダラーゼネラル)フレッシュ」と呼ばれるフローズンフードとチルドフーズの自社物流テストは北東部の800店舗で始められた。この面ではコスト削減に効果を発揮し、今後もDGフレッシュのスケールは拡大されていく。自社冷凍冷蔵配送によって、在庫率は改善され、商品カテゴリーの管理は高まる。今2019年度中には5000店舗に自社配送システムが拡大される予定で、物流センターの施設も追加される。

デジタルシステムに関しては、アプリによるクーポン配布と通常のチラシ広告の統合が進んだ。その結果、1700万人の顧客がダラーゼネラルのデジタル・クーポンの加入者となり、第1四半期に3億枚のデジタル・クーポンが活用された。

セルフ・チェックアウトの「DGGO」は今期の第1四半期で250店舗に導入され、今年度中には750店舗に拡大される。

その他、商品搬入と店舗での補充オペレーションを、配送センターと店舗の両サイドから改善し、人時生産性が上がった。

ダラーストアは徹底したローコストオペレーションを特徴とする。したがって、ほとんどすべてが本部主導、センター主導で進められる。それだけに本部主導のシステム改善が成果を上げれば、一挙に多数の店舗に導入できる。インストアでのオペレーションはそれこそ標準化されているからだ。ただし本部主導の実験が暗礁に乗り上げたりすると、まったく進捗しない。ダラーゼネラルは着実に更なるローコストオペレーションを進め、同時に、商品カテゴリーの拡大を図っている。ウォルマートが有店舗で最も恐れているのがダラーストアである。

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