ターゲットnews|アマゾン「Prime Day」対抗のターゲット「Deal Days」7/15開催
アマゾンは、2015年から毎年行っているプライム会員限定の「Prime Day(プライムデー)」セールを、7月15日(月)0:00から翌16日(火)23:59まで48時間行うことを発表した。新製品やホールフーズ商品を含め100万アイテムを超える商品が、今年も世界各地で販売される。
アマゾンは公表していないが、36時間開催だった昨年のプライムデーの売上高は、過去最高を記録。中小セラーの売上高は10億ドル(約1130億円)をはるかに上回ったと報告されている。
またプライムデーに先駆けて一部セールが6月25日から開始されている。その目玉商品の一つは、東芝HD 43インチFire TV Editionスマートテレビだ。120ドル引きの179.99ドルで、在庫がある限り6月30日まで販売される。昨年の東芝50インチテレビはテレビカテゴリーで最高の売上げを記録している。
さらにプライム会員以外の顧客には、昨年同様、30日間の無料トライアルを用意している。プライムデーでの買物体験を提供してもらうことで、新規プライム会員を獲得するのが狙いだ。
一方、米国小売業もアマゾンの一人勝ちを、指をくわえて見ているわけではない。
ディスカウントストアチェーンのターゲットは、同社のWebサイト「Target.com」と「Targetアプリ」で「Target Deal Days」セールを15日と16日に開催する。まさにプライムデーにぶつけた形だ。
国内のトップブランドやターゲット限定ブランドをはじめ、夏の最需要期に向けた家庭用品やアパレル商品を数千万アイテム揃えて対抗する。
「購入するために、メンバーシップは不要です」とアマゾンとの違いを強調する。またターゲット専用カード「REDカード」で決済すると、さらに5%オフとなるサービスを提供する。そして即日配達や店頭ピックアップサービスを用意して、リアル店舗を持つ強みでアマゾンに対抗する。
ネット通販大手のeBayも「クラッシュ・セール」を7月15日に行うと発表している。
米国では11月第4木曜日の感謝祭翌日の金曜日が「ブラックフライデー」である。ホリデーセールの始まる日で、年間最大の売上げを記録する。そして翌週の月曜日は「サイバーマンデー」と呼ばれ、ネット通販では1年で最大の売上げを誇る日だ。
アマゾンのプライムデーをきっかけにして、7月15日は、ネット通販ではサイバーマンデーに次ぐ第2の稼ぎ時になってきている。
ウォルマートはどう出るか。アマゾンのプライムデーに対して、昨年は何も仕掛けていない。2019年も巨人は動かないのだろうか。