ウォルマートnews|カンザス州オレイサに牛肉の加工工場を開設
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、カンザス州オレイサに牛肉の加工工場をオープンしたと発表した。この工場は、30万平方フィート(約2万8000㎡)を超える最新鋭の施設。
「カンザス州オレイサに新施設をオープンする目的は、お客様が求めるもの、つまり、手頃な価格で信頼できる品質の食品をお届けすることです。これは、ウォルマートが完全所有・運営する初のケースレディビーフ施設であり、お客様にトレーサビリティの高い高品質な商品を安定して提供できるようになります」と、食品担当エグゼクティブバイスプレジデントのジョン・レイニー氏は述べている。
2022年、ウォルマートは、アンガス牛のエンドツーエンドのサプライチェーン構築に向けた継続的な取り組みの一環として、ネブラスカ州ノースプラットのSustainable Beef LLCに株式投資を行った。Sustainable Beef(サステイナブル・ビーフ)は地元の生産者が過半数を占めており、牛は工場から半径250マイル以内の、極めて高品質な牛を生産する地域から調達されている。
新施設は、地域における高品質な牛肉の需要を満たすとともに、オレイサとその周辺地域に600人以上の雇用を創出し、地域に永続的なプラスの影響をもたらすことになる。この施設では、新鮮な牛肉をケースレディカットに加工し、包装して小売り可能な状態にした後、ウォルマートの配送センターに直接出荷し、中西部の店舗に供給する。この施設はサプライヤーやサービスプロバイダーのビジネス拡大にもつながり、地域社会への貢献をさらに高めると期待されている。
同社は、以前は店舗で牛肉の加工を行っていたが、ルイジアナ州の店舗でブッチャーの組合が結成された後、ケース牛肉を主にタイソン社から仕入れることで、店内加工を止めた。その後サステイナブル・ビーフへの出資によって、生産から販売までのサプライ・チェーンをもち、品質管理を高めて高品質の生鮮食品を顧客に提供している。食品物価の上昇によって、消費者の購買力が減少している現在、安定在庫と競争力のある売価を実現して「セーブ・マネー・リブ・ベター」を顧客に提供する。
ウォルマートはオレイサの牛肉加工工場の開設を記念して、以下の地元の団体に助成金を授与した。内訳は、カンザス・スペシャルオリンピックに3万5000ドル、グレーター・カンザスシティ・ボーイズ&ガールズクラブに2万ドル、フレンズ・イン・サービス・オブ・ヒーローズに3万ドル、ベーコン市長ブッククラブに5000ドル。