テスコnews|2020年夏にルイスCEO退任へ/ブーツCCOのマーフィー氏へ

イギリス小売業最大手のテスコが2日、最高経営責任者(CEO)の辞任を発表した。2014年10月にCEOに就任したデーブ・ルイス氏は、2020年夏をもって退くことになった。


2020年夏に辞任するデーブ・ルイスCEO(画像:ロイター)

ルイスCEOはイギリスの日用品・食品大手メーカーのユニリーバから移籍してきた。しかしその年に行われていた不正会計が発覚したことから、テスコの再構築プランを立ち上げ、業績の回復に努めてきた。

ルイスCEOのコメント。
「テスコグループのCEOを辞任するという決断は私の個人的な理由によるものです。しかし私はCEOの任期は期限を設けるべきであると考えており、今がそのバトンを渡すのにふさわしい時期だと思います。我々は自ら設定した目標数値を達成し、テスコは事業を再生することができました。非常に強力なリーダーシップチームのもと、明確な戦略を立て、それを実現しています。テスコブランドはとても強く、長年にわたって顧客満足度は最高水準を維持し続けています。社員たちは素晴らしい仕事をしていて、それぞれのもつ専門知識を日々、売場で見ることができています」

「このような強固な基盤と競争力のある持続可能な成長戦略があれば、テスコが来年新しいリーダーのもとで順調に再始動することでしょう。その時が来たら、私は外側から深い愛情と誇りをもって、テスコの歩みを見守ります。CEO最後の日まで、私のすべてを仕事に捧げることを約束します」

後任にはイギリスのドラッグストアチェーンのブーツ(現ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)でCCO(チーフ・コミュニケーション・オフィサー)を務めたケン・マーフィー氏が就任する予定となっている。アイルランド出身のマーフィー氏はP&Gでそのキャリアをスタートし、スーパーマーケットの主要サプライヤーである消費財業界での経験が豊富な人物。

1919年に創業したテスコは今年ちょうど100周年の節目の年。しかしBrexit(英国のEU離脱)を控えたイギリスでは今後もさまざまな混乱が起こると予想される。マーフィー氏の手腕が試される。

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