ホールフーズnews|ミル社と提携して革新的な食品廃棄物削減に取り組む
アマゾン・コム傘下のホールフーズ・マーケット (テキサス州オースティン、ジェイソン・ビューケルCEO) は、食品廃棄を削減するテクノロジー開発のミル・コマーシャル社と提携して、食品小売業界で初めて革新的な食品廃棄のプログラムを導入すると発表した。

ホールフーズ・マーケットは、ミル社の大容量食品リサイクルインフラ「Mill Commercial(ミル・コマーシャル)」を2027年から導入する予定だ。バックヤードで発生する果物や野菜の切れ端を廃棄せずに集め、ミル社が開発したリサイクル技術によって栄養豊富な鶏の飼料に再利用する。そして、その飼料はホールフーズ・マーケットのプライベートブランド卵の供給者に提供される。
「ミル・コマーシャル」は、果物や野菜の切れ端を正確かつ自動的に測定・特性化し、より賢明な在庫管理や最適化された発注パターンを可能にする。その高度な脱水プロセスによって、廃棄物の量を最大80%削減でき、ホールフーズ・マーケットの処理要件を簡素化し、輸送コストを大幅に削減し、食品安全性を向上させることができる。これにより得られる高品質でコスト効率の高い飼料原料は、ホールフーズ・マーケットのサプライヤーに安定性を提供し、顧客向けの価格変動を抑えることをねらいとしている。
ミル社には、環境保全の基金であるアマゾンのクライメート・プレッジ・ファンドが出資している。同社の「ミル・コマーシャル」は、食品廃棄物を粉砕して乾燥し、無臭で常温保存が可能な処理が行える。ミル社は既に家庭用食品リサイクラーで成功していて、今回はその技術の商業分野への応用となる。
アマゾン・ワールドワイド・グローサリー・ストアーズ担当副社長でホールフーズ・マーケットCEOのジェイソン・ビューケル氏は、「私たちは食品ロスを削減し、ミル社の革新的な商業規模の技術と協力できることを楽しみにしています」「この前例のない協業により、廃棄物を最小限に抑えながら、顧客、コミュニティ、環境に利益をもたらす、循環型のサプライチェーンを構築することが可能になります」と述べている。
