ダラーゼネラルnews|20年通期コロナ特需で売上高22%増/純利益55%増

米国のダラーストア最大手のダラーゼネラル(テネシー州グッドレッツビル、トッド・ヴァソスCEO)は1月29日で終了した2021年1月期の第4四半期と通期の決算を発表した。

第4四半期の売上高は84億1452万ドル(1ドル100円換算で8415億円)で前年同期比17.6%増、営業利益は8億7222万ドル(872億円)で21.0%増、純利益は6億4274万ドル(643億円)で20.4%増加した。既存店売上高は12.7%増加している。

そして通期の売上高は337億8684万ドル(3兆3787億円)で前年比21.6%増、営業利益は35億5477万ドル(3555億円)で54.4%増、純利益は26億5505万ドル(2655億円)で55.0%増の大幅な増収増益となった。既存店売上高は16.3%増加。

期中には1000店舗の新規開店、1670店舗を改装、110店舗を移転し、さらに1100店舗に青果売場を追加した。

今年度のハイライトとして、店舗の労働生産性向上イニシアチブ「Fast Track」の一環であるセルフチェックアウトを、2020年度末までに1600店舗以上に導入した。さらに2022年の終わりまでには大多数の店舗に導入を予定している。

冷蔵冷凍商品の自社配送によるコスト削減イニシアチブ「DG Fresh」は、2020年度末時点で10カ所の施設から1万6000店舗以上に配送している。冷蔵冷凍ケースは6万2000台を設置し、2021年には6万5000台を追加設置予定である。

キーとなる必需品の在庫商品拡大イニシアチブ「NCI」は、2020年度末で5700店舗以上に導入した。2021年度の終わりにはこれを1万1000店舗以上に拡大する。

昨年11月にスタートした新しいコンセプト店「pOpshelf」は、2021年度末までに50店舗を出店し、2021年には通常店舗25カ所にも店舗内売場を導入してテストする。「pOpshelf」のターゲット顧客は中所得層の女性で、NB(ナショナルブランド)商品とPB(プライベートブランド)商品を厳選し、その商品の95%を5ドル以下に設定している。

2021年度の設備投資は、新規出店1050店、改装1750店、移転100店を予定。そして青果売場を700店舗に導入し、全体で1800店舗に拡大する計画だ。

一方で売上予測はコロナ特需の終了を見越し、2021年度の売上高は横ばいから2%減少、既存店売上高は4%~6%減少と設定している。好業績を反映した積極的な設備投資を計画しているが、コロナ特需後の売上低迷は避けられないかもしれない。

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