クローガーnews|’22年度通期1483億ドル7.5%増/給料を大幅引き上げ
米国スーパーマーケット最大手のクローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)は11月5日で終わった2023年1月期の第4四半期と通期決算を発表した。
第4四半期売上高は348億2300万ドル(1ドル130円換算で4兆5270億円)で前年同期比5.4%増、営業利益は8億2600万ドル(1074億円)で14.4%減、純利益は4億5000万ドル(585億円)で20.5%減少した。また1株当たりの利益は17.3%減少して、0.62ドルだった。
第4四半期の既存店売上高(ガソリン販売を除く)は全体で6.2%増、プライベートブランド(PB)が10.1%増、デジタル売上げが12%増と好調だった。
通年業績は以下の通り。
売上高は1482億5800万ドル(1ドル130円換算で19兆2735億円)で前年より7.5%増加した。営業利益は41億2600万ドル(5364億円)で18.7%増、純利益は22億4400万ドル(2917億円)で35.6%増加した。また1株当たりの利益は41.0%増加の、3.06ドルとなった。
通期の既存店売上高(ガソリン販売を除く)は5.6%増加した。またコスト削減イニシアチブによって5年間連続で10億ドルが節約された。社員の給料を大幅に引き上げ、平均時給を18ドルとした。これに福利厚生によるメリットを包括的に考慮すると23ドルを超える。
ロドニー・マクマレンCEOのコメント。
「『Fresh』で業界をけん引し、『Digital』を加速する戦略を実行したことにより、クローガーは今年度も並外れた業績を達成しました。いつでも顧客を第一に考えている従業員に感謝します。私たちは従業員たちの努力によって成功することができると考えているので、賃金や福利厚生、キャリアアップの機会を改善し続け、投資することを約束します。
現在、インフレがたくさんの人の生活に影響を与えており、手頃な価格の食品を提供することが一段と重要になっています。 私たちは買い得価格の生鮮食品、信頼できるPB、個別プロモーションを提供していきます。また成功している『go-to-market』デジタル戦略によって、顧客にバリューを提供し、株主への持続可能なリターンを続けていきます」
2023年度(2024年1月期)は、既存店売上高で1.0~2.0%の増加、調整後1株あたりの利益で4.45~4.60ドルを予測している。設備投資は34~36億ドルを予定する。