クローガーnews|アルバートソン買収阻止のためFTCがオレゴン州で提訴
クローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)によるアルバートソンの買収計画を阻止するため、2月26日に連邦取引委員会(FTC)がオレゴン州の連邦裁判所に提訴した。
提訴の理由は、合併によって消費者に対する食品の値上げ、労働者の賃金下落、そして独禁法違反となることを主張している。また、2023年9月に発表されたC&Sホールセール・グローサーズLLCへの一部店舗の売却は、オレゴン州では49店舗の売却が計画されているが、これでは問題は解決されないと主張している。
この提訴に対して、クローガーは2月13日に合併後の戦略を表明していたが、2月26日に再度、連邦取引委員会に対して同社の主張を発表した。
クローガーは「2003年以降、売価を下げるために50億ドルもの投資を行ってきた結果、粗利益率が5%減少した。顧客に奉仕することで成長していくクローガーのビジネス・モデルは合併後も継続され、今後も消費者に対して新鮮で求めやすい食品を提供していく。消費者に大きな影響を与えているインフレはすでに家計を圧迫していて、合併阻止によって解決するものではない。合併の許可が下りなければ、すでに大きなマーケット・シェアを獲得している非組合小売業のウォルマートやコストコ、アマゾンなどがシェアを増やすだけである。アメリカ中のコミュニティのために法廷で争う」と述べている。