ウォルマートnews|第2Q営業収益1677億ドル4.7%増/広告収入26%増
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)が2025年1月期の第2四半期決算を発表した。
第2四半期(5月~7月)の営業収益は1677億6700万ドル(1ドル150円換算で25兆1651億円)で、前年同期比4.7%増、営業利益は79億4000万ドル(1兆1910億円)で8.5%増。ただし純利益は45億0100万ドル(6752億円)で43.0%の大幅減となった。1株あたり利益は0.56ドルで42.3%減。
事業部門別では、米国内部門の「ウォルマートUS」が売上高1153億4700万ドルで4.1%増、営業利益は65億9100万ドルで7.8%増加した。既存店売上高(ガソリン販売を除く)は4.2%増、客数は3.6%増、客単価は0.6%増だった。長引くインフレの影響で、客層が高所得世代にも拡大している。
EC販売は店内フルフィルメントのピックアップおよび配送の好調にけん引され、22%増加した。
またデジタル広告「Walmart Connect」による広告収入は米国内で30%増加した。ウォルマートはECサイトに広告を掲載する広告主やマーケットプレイス出店者の数が増加していることを増加の理由として挙げている。
国際部門の「ウォルマートインターナショナル」の売上高は295億6700万ドルで7.1%増、営業利益は13億6000万ドルで14.3%増。客数や客単価が上昇していることが要因だ。EC販売は18%増、広告収入は23%増加した。
会員制倉庫型店舗の「サムズクラブ」は、売上高228億5300万ドルで4.7%増、営業利益は5億8100万ドルで11.5%増。既存店売上高(ガソリン販売を除く)は5.2%増。客単価は0.8%減っているものの、客数6.1%増によってカバーしている。とくに食品やヘルス&ウェルネスのカテゴリーが好調だ。
サムズクラブのEC販売は22%増。会費収入で14.4%増加で、第2四半期も過去最高の会員数を更新している。
ダグ・マクミロンCEOのコメント。
「私たちのチームは今期もすばらしい結果を収めました。お客さまのお金と時間の両方を節約するために毎日、努力し続けています。ウォルマートの全部門が成長していて、店舗も倉庫店も伸び、ECもスピーディーなピックアップと配送サービスの両方を提供することで、ますます急成長しています。マーケットプレイス、広告、サブスクリプションなどの新しいビジネスも業績に貢献していて、収益源の多様化と私たちのビジネスモデルの強さを表しています」
これらの好調業績を受け、ウォルマートは通期予測を営業収益3.75%~4.75%増、調整後の営業利益率6.5%~8.0%増、調整後1株あたりで2.35~2.43ドルに上方修正している。