Y世代は買物よりサービスの経験価値を重視
意外なことに、
「Y世代はリアル店舗での買い物を求めている」。
アメリカの調査会社Urban Land Instituteの調査で、
こんなことが明らかになった。
この会社は土地利用や不動産開発を専門としている。
Y世代とは
ベトナム戦争の終わりから
冷戦の終結をもたらしたベルリンの壁崩壊までの間に
生まれた年代の人々を指す。
英語では
Generation Y。
つまり、第二次世界大戦後に生まれた
ベビーブーマーの子どもの世代。
年齢はおおよそ24歳から38歳。
ちなみに、
1961年のジョン・F・ケネディ大統領就任あたりから
ベトナム戦争終盤の1974年頃までに生まれた世代を
X世代という。
こちらは
Generation X。
今回の調査には、18歳から35歳までの1251人が回答。
日常的にスマートフォンを使って
オンラインで自由に買い物をする世代だ。
回答者の45%が、
1日1時間以上、小売りのウェブサイトを閲覧する。
典型的なオンライン・ショッパー。
一方で、
彼らの46%は週1回以上、他人と外食をすると答え、
週2回以上と回答した割合も25%に上った。
どうやら、彼らは
「単なる買い物よりサービスの経験」
を求めているようだ。
アメリカで8000万人近くいるY世代。
移り気な彼らを顧客とできるかどうかは
小売りサービス業の将来を大きく左右する。
レポートは、
彼らを惹きつけるためには、
より多くのレストランや
エンターテイメント施設を
テナントに入れる必要がある
と結論づける。
実際、アメリカではすでに対応した動きがある。
あのホールフーズ マーケットは
店内で充実したフードサービスを提供している。
しかも、オープンモール型のショッピングセンターには
そのホールフーズ マーケットをはじめ
映画館などがテナントとして入っており、
施設の中央には噴水や憩いの広場を設けている。
これを「ライフスタイルセンター」といって、
現在開発されている物件の主力である。
コモディティ商品なら
誰でもオンラインで買い物できる時代。
Y世代は、
単なる買い物はオンラインと割り切っている。
そんな時代だからこそ、
「サービスの経験価値」が求められる。
若者世代の経験価値重視。
遠いアメリカだけの話ではなさそうだ。
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