Whole Foods、社内使用言語規定を見直し
「社内では英語を使用すること」
一見、ユニクロや楽天の社内規定か?
と思いきや、これは、
ホールフーズの従業員ハンドブックに書かれている言語ルール。
ご存知、アメリカ最大のオーガニック・スーパーマーケット。
多民族国家のアメリカ合衆国では、
さまざまな言語が溢れている。
中でも、スペイン語や中国語の勢力は、
著しく伸びている。
そんな中で、「英語のみ規定」問題が、
ホールフーズで浮上した。
事の発端は、
ニューメキシコ州アルバカーキ店。
この店の従業員同士が、
勤務中にスペイン語で話していたため、
1日出勤停止処分を受けたという出来事。
ニューメキシコ州は南はメキシコに隣接しており、
ヒスパニック系の人口が非常に多い地域。
従業員も顧客もスペイン語を話す人が多い。
ホールフーズCEOのウォルター・ロブは、
「スペイン語の使用ではなく、
勤務態度に問題があったための処分だった」
と説明した。
しかし、これに反発したのが利益団体、MoveOn.org。
「使用言語を英語のみとする規定を廃止せよ」という嘆願書に、
1万5000人分の署名を集め、
ホールフーズの本社に送りつけた。
ホールフーズは、6月14日に、
「今までのルールブックは
他言語を排除するという意図はなかったが、
誤解を与える表現があったのも事実。
私たちは従業員ハンドブックの文面を修正した」
と発表。
改定された文面。
「あなたが英語を話し、英語を話すお客様と会話する場合、
他言語での会話を要望されない限り、英語で話しましょう。
お客様や同僚と会話する際、
他の人が会話に加わったり、質問したりしやすいよう
十分に気を配りましょう。
必要があれば、他言語を尊重し、包括的に考え、
言語を切り替えましょう」
臨機応変に使用する言語を変える。
国際社会では重要なスキルの一つである。
イギリスやカナダにも進出しているホールフーズはまた一歩、
国際的な企業へ成長する階段をのぼったことになる。
検索キーワード: アメリカ ホールフーズ 英語 言語 社内 規定 ルール