11月商業動態統計|販売額39兆4.6%増/卸5.7%増・小売2.2%増と好調

11月度の商業動態統計速報が経済産業省から発表された。この統計は、卸売業、小売業、そして業態別、商品カテゴリー別の前年同月増減率を報告する。「卸売業」と「小売業」を合わせた11月の商業販売額は39兆1610億円で、前年比4.6%増、季節調整済みでは2.1%増加した。

卸売業の販売額は、27兆1930億円で5.7%プラス(季節調整済1.6%増)。鉱物・金属材料12.1%、農畜産物・水産物8.2%、各種商品4.9%、食料・飲料卸売業は4.9%、機械器具4.5%、医薬品・化粧品3.0%とすべてプラスとなった。

その中で大規模卸売店の販売額は9兆9385億円で8.2%前年を上回った。

小売業の販売額は11兆9680億円で2.2%の増加。季節調整済みでは1.9%増加だった。
商品別小売業では燃料11.4%、機械器具8.2%、自動車4.6%、織物・衣服・身の回り品4.4%、医薬品・化粧品2.5%、各種商品0.3%、無店舗0.3%、飲食料品0.2%。その他だけが1.6%マイナスだった。


(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)

小売業を業態別に見てみよう。百貨店とスーパーは既存店の伸び率も発表されているので( )で示す。

[百貨店]
全店売上高5924億円で2.2%(3.6%)。季節調整済みは3.0%。
衣料品は0.9%(2.1%)、飲食料品は▲0.7%(0.8%)、その他7.8%(9.3%)。
百貨店主力の衣料品は紳士・婦人・身の回り品がプラスと好調。その他衣料だけが減少した。

[スーパー] 〈総合スーパーと大手食品スーパーマーケット〉
全店売上高1兆0790億円で1.0%(0.2%)。季節調整済みは0.4%。
衣料品は▲2.7%(▲1.3%)、飲食料品は1.4%(0.2%)、その他1.7%(1.1%)。
主力部門の飲食料品は、プラスを維持した。

[コンビニエンスストア]
売上高の合計は9524億円で1.8%の増加。
商品販売額合計が9056億円で2.2%増加。内訳は、ファストフードおよび日配食品2.6%、加工食品1.8%、非食品1.9%。サービスだけが▲4.5%となった。店舗数は1.3%増えて5万6430店となった。

[家電大型専門店]
全店販売額は、3436億円で5.6%。
通信家電が36.9%と大幅な増加。その他6.4%、生活家電3.9%、カメラ類2.9%、情報家電1.2%と続く。唯一AV家電だけが▲1.0%。店舗数は3.0%増加し2530店舗となった。

[ドラッグストア]
全店販売額は5003億円で6.7%アップ。
9カテゴリーすべてプラスと好調。とくに調剤医薬品が10.8%の二桁増。食品8.9%、ビューティーケア用品8.3%も好調だった。店舗数は5.1%増加し、1万4831店舗となった。

[ホームセンター]
販売額は、全店で2751億円で0.5%。
プラスとなったのは、その他8.0%、DIY用具・素材2.5%、カー用品・アウトドア1.0%、ペット・ペット用品0.5%。インテリア▲5.8%をはじめ5項目はマイナス。

11月の小売業の業態別前年同月比率を高い順に並べてみると、すべてがプラスと好調。とくにドラッグストアと家電大型専門店の伸び率が高かった。

ドラッグストア 6.7%
家電大型専門店 5.6%
百貨店 2.2%
コンビニエンスストア 1.8%
総合スーパー・食品スーパー 1.0%
ホームセンター 0.5%

>[11月商業統計]経済産業省ホームページ

検索ワード:経済産業省  商業動態統計調査  11月動向  小売業  ドラッグストア  家電大型専門店

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