2月家計調査統計|消費支出実質0.1%増で2カ月連続/変動調整値は0.9%減

2月の「家計調査報告」速報が総務省統計局から発表された。

2人以上の世帯の消費支出は26万5614円。前年同月比は、物価変動の影響を除いた値「実質」は0.1%増加で2カ月連続。そのままの値「名目」では1.9%増加した。また前月比(季節調整値)は1.5%減少した。

総務省では2018年1月から、調査用紙「家計簿」の記載様式を全面的に改正している。その調査方法の変更の影響による変動を調整した推計値は、実質0.9%減少、名目0.9%増加。

2月の消費支出で前年同月よりも増加したのは、食料、光熱・水道、家具・家事用品、被服および履物、交通・通信の5項目。一方、減少したのは、住居、保健医療、教育、教養娯楽、その他。


(総務省統計局・家計調査資料に基づいて商人舎にて作成:以下同じ)

2月の消費支出に寄与した主な品目は以下の通り。自動車等関係費、教養娯楽サービス、外食が増加項目に入っている。生活に少しゆとりが出てきたと見ることができる。

〈増加項目〉

減少した項目は5項目。

〈減少項目〉

食料費(7万6847円)の内訳。

2月は消費支出26万5614円のうち、食料は7万1693円で、エンゲル係数は26.9%。1月は消費支出28万9703円のうち、食料は7万6847円で、エンゲル係数は26.5%だった。12月は消費支出32万2157円、うち食料は9万0115円で、エンゲル係数は27.9%だった。

2人以上の勤労者世帯の実収入を見ると、1世帯当たり50万3989円。前年同月比では実質2.3%増で2カ月ぶりのプラス。名目では4.1%増加した。消費支出は28万9177円で実質4.7%減と、2カ月ぶりのマイナスとなった。名目でも3.0%減少となった。

また調査方法の変更の影響による変動を調整した推計値の前年同月比は、実質2.4%減少、名目でも0.6%減少した。

>第1表  主要家計指標-二人以上の世帯
>第2表  1世帯当たり1か月間の収入と支出 -二人以上の世帯

*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。
*出典 家計調査結果(総務省統計局)

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