イオンnews|8月イオンリテール既存店94.8%、ネットスーパー前年比3割増
イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)の主要9社の8月成績が発表された。
8月はお盆を含めた中旬の気温低下や、記録的な豪雨に伴い西日本を中心に被害が発生するなど、不安定な天候となり、また、新型コロナウイルス変異株の感染拡大で1日あたり新規感染者数が急速に増加し過去最多を記録するなどして、緊急事態宣言地域の段階的な拡大や期間延長が実施された。これが消費に影響した。
総合スーパー事業のイオンリテール(株)は、外出自粛による内食需要に対応し、農産、水産、畜産部門の売上げは2019年比で2桁増となったほか、デイリー、リカー部門も2019年実績を上回った。また、ネットスーパーでは、カップ麺や冷凍食品の売上げが伸長した。スポーツの自宅観戦や帰省自粛による自宅での食事需要を取り込み、刺身等の生鮮品も好調に推移した。売上高は前年比3割近く伸長し、2019年比では約6割増加した。
イオンリテールの既存店は前年同月比94.8%(以下、前年同月比)、全店では95.0%。
イオン北海道(株)は既存店が99.8%、全店では100.0%と健闘。
イオン九州は既存店96.7%、全店では統合効果から227.4%。
一方、スーパーマーケット事業は、地域の食材を原材料とした商品開発など商品力の強化に注力したことに加え、帰省自粛に伴う需要の変化にも対応し、既存店売上高は2019年を上回った。
マックスバリュ東海(株)は既存店が99.0%、全店では100.9%。
マックスバリュ西日本(株)は既存店が96.8%、全店では統合効果から202.3%。
ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングスは既存店が100.7%、全店では104.4%。併設を進めている調剤部門が4カ月連続で売上高2桁増と牽引した。既存店売上げは4カ月連続で前年を上回っている。
ミニストップ(株)は既存店が96.5%、全店では95.6%。
専門店事業では、カジュアルファッション専門店の(株)コックスは既存店が67.6%、全店が54.3%、靴専門店の(株)ジーフットは既存店が91.0%、全店が88.2%。