12月百貨店売上速報|外出機会増加で4社とも2カ月連続2桁増収

主要百貨店4社の12月売上高が発表された。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比114.0%、大丸松坂屋百貨店は113.7%、阪急阪神百貨店は115.9%、高島屋は110.2%だった。全国的な新型コロナウイルス感染者数の減少傾向継続で、4社ともに前月から2桁増と伸長している。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の総売上高は前年同月比114.0%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは前年比117.7%、日本橋本店の店頭売上げは109.0%と伸長した。日本人顧客の店頭売上げは、引き続き国内百貨店計でコロナ前の2018年実績に近づいており、首都圏三越伊勢丹計では同年実績を超えた。また、伊勢丹新宿本店では、防寒ニーズや外出機会の増加から、買い替えや2点目以降の購買などといった需要から、コートやアクセサリーなどが前年比約1.3倍超と好調だった。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一社長)は、(株)大丸松坂屋百貨店が前年同月比は113.6%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では113.7%。前年の反動から、ラグジュアリーブランドや宝飾品、コート、スーツといった重衣料や食料品も健闘し、全てのカテゴリーにおいて前年実績を上回った。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は前年比115.9%。阪急本店が前年比123.5%、阪神梅田本店が136.8%だった。阪神梅田本店が12月8日にフルオープンし、比較的若い客層の来店が目立ち、売上高は前年比約4割増だった。またクリスマスケーキは前年比109%、おせち料理は104%と、前年巣ごもり需要で伸長した。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の店頭売上高は、高島屋単体の11店舗で既存店前年比110.2%、国内百貨店子会社3社を加えると前年比109.9%と好調だった。外出機会の増加に加え、前年の反動から立川店を除く10店舗が前年実績を上回った。

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