1月百貨店売上速報|4社とも2カ月連続2桁増収/高額品が牽引
主要百貨店4社の1月売上高が発表された。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比131.2%、大丸松坂屋百貨店は118.6%、阪急阪神百貨店は115.9%、高島屋は121.9%だった。4社ともに前月から2桁増と伸長している。
(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の総売上高は前年同月比131.2%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは前年比131.7%、日本橋本店の店頭売上げは140.5%と伸長した。新型コロナウイルス感染者数が急増したことで、中旬以降は売上げ・客数の減少傾向が見られるも、来店客の目的購買傾向が強く、客単価の前年比は国内百貨店計で2桁増と上昇。伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店では、時計・宝飾・ハンドバッグ・ラグジュアリーブランドをはじめとする高付加価値商品が、継続して好調を維持した。
J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一社長)は、(株)大丸松坂屋百貨店が前年同月比は118.4%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では118.6%。まん延防止等重点措置が下旬から実施されたものの、前年の反動から、全ての商品カテゴリーで前年実績を上回った。
エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は前年比115.9%。阪急本店が前年比121.9%、阪神梅田本店が123.7%だった。カテゴリー別では、婦人ファッションの好調が継続し売上高前年比約4割増。新年のギフトニーズも高く、時計・宝飾品・バッグが牽引した。
(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の店頭売上高は、高島屋単体の11店舗で既存店前年比122.9%、国内百貨店子会社3社を加えると前年比121.9%と好調だった。中旬以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたが、前年の反動に加え、高額品の好調が継続していることなどから、泉北店を除く10店舗が前年実績を上回った。