イオンnews|4月イオンリテール1.8%増・/「エシーム」の売上げ好調が寄与

イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)が主要11社の4月業績を発表した。

3月にまん延防止等重点措置が解除されたなかで迎えた4月は、春休みの行楽、新生活準備、ゴールデンウィークなど、回復が見込まれるイベントに関連した商品の展開や販促を強化した。

総合小売業のイオンリテール(株)は、食品の売上げが前年および前々年実績を上回り既存店売上高は101.8%だった。19カ月連続で前年の既存店売上高を上回っている。外出機会の増加に対応し販売を強化した旅行鞄などのトラベル関連商品や、重点強化部門であるトレンド型レディスカジュアル「エシーム」の売上げが好調に推移し、衣料品の既存店売上高が前年比約108%と伸長した。また、ヘルス&ウエルネス特化型店舗として「イオンスタイル旭中央店」をオープンした。地域医療の中核を担う病院と隣接する同店では、併設する同社最大級の調剤薬局に調剤ロボットを導入し、介護相談などの健康イベントを開催した。

イオンリテールの既存店売上高は101.8%、全店では98.6%。
イオン北海道(株)は既存店102.4%、全店では101.2%。
イオン九州(株)は既存店101.1%、全店では101.0%。

スーパーマーケット事業業のマックスバリュ東海(株)は、トップバリュの拡販や地場商品の展開を強化した。内食需要への対応に加えて行楽・ごちそうメニューを強化したデリカ部門の既存店売上高は前年比105%と好調に推移した。加えて、前月までに5店舗に導入していたフードデリバリープラットフォーム「Uber Eats」を利用した店舗商品の配達サービスを、4月から7月にかけて名古屋市内13店舗に順次拡大することとした。約2000品目の商品の中から注文した商品を平均30分程度で配達する。

マックスバリュ東海の既存店売上高は99.0%、全店では100.0%。
フジ・リテイリングは既存店104.1%、全店では105.0%。
マックスバリュ西日本(株)は既存店97.3%、全店では98.4%。

ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングス(株)は、調剤売上高が引き続き伸長し、既存店売上高は101.8%と好調だった。また、傘下のウエルシア薬局では、イオングループのマックスバリュ北陸やカスミとの共同展開に続き、ドラッグストアでイオン九州の生鮮食品、惣菜、弁当、ベーカリー、冷凍食品を展開するコラボレーション店舗を熊本市に出店した。イオングループのリソースと、「調剤併設」「カウンセリング」「深夜営業」「介護」を軸としたウエルシアモデルを融合した店舗となる。 全店売上高は110.3%。

コンビニ事業のミニストップは既存店98.6%、全店では97.4%。

専門店事業の(株)コックスは、初夏物、夏物の好調に加えてゴールデンウィークのお出かけ需要を取り込み、既存店売上高が138.6%と大きく伸長した。(株)ジーフットは既存店が106.9%、全店では102.7%。(株)キャンドゥは既存店が98.8%、全店では101.7%。

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