イオンnews|6月イオンリテール既存店0.8%減、ウエルシア6.3%増
イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)が主要11社の6月業績を発表した。
6月は猛暑かつ3年ぶりに行動制限のない夏を迎えるなか、夏物衣料や水着、祭り・花火大会等のイベント復活に対応した浴衣の展開を強化した。一方、食品等の生活必需品の価格や電気代が上昇し生活防衛意識がますます高まるなか、価格据え置きを継続してきたトップバリュの食品・生活用品は、今後もお客のくらしを守ることを最優先に考え、引き続き企業努力により大半の商品の価格維持に努めていくことを発表した。
総合小売事業のイオンリテール(株)は既存店売上高が99.2%、全店では96.3%。同社は、コロナ下で需要が消失していた水着や旅行用品の展開を強化した。また、戦略的に展開を強化してきたトレンド型レディスカジュアル「エシーム」の既存店売上げが前年の2倍を超えた。これにより、衣料の既存店売上げは3カ月連続で前年を上回った。食品は、気温の上昇に伴い飲料やアイス等のフローズン商品、デリカ、弁当等が好調に推移し、食品の既存店売上げはコロナ前の2019年度を上回った。ヘルス&ビューティケアは、展開を強化してきたペット用品や調剤に加え、外出機会の増加に対応したメイクアップ用品が好調だった。また、衣料品や暮らしの品をネットで注文し、店舗受取りにも対応するイオンスタイルオンラインでは、ネット限定の大型セール「イオンスタイルオンライン BUZZTTO SALE(バズっとセール)」を開催した。外出機会の増加を見据え、バッグやUV対策用品、化粧品等の展開を強化し、期間中の売上げは前年同期間比約250%と好調に推移した。
イオン北海道(株)の既存店は99.4%、全店では98.1%、イオン九州(株)は既存店が101.4%、全店が100.5%。
スーパーマーケット事業のマックスバリュ東海(株)は既存店が95.5%、全店が96.6%。同社は、6月も独自商品の開発やデジタルシフトを推進した。わらに三保松原の松葉を加えてかつおを焼き上げた「トップバリュわら松葉炙りかつお」を新発売したほか、お客のスマートフォンで商品のバーコードをスキャンし、スムーズにレジで会計できる「MaxGO」を6月から開始した。
(株)フジ・リテイリングは既存店が101.9%、全店が102.7%。
マックスバリュ西日本(株)は既存店が95.4%、全店が96.5%。
ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングス(株)は、既存店の調剤売上げが前年比106.3%、全店が113.5%と引き続き堅調に推移した。また、6月1日付で(株)コクミンと(株)フレンチが連結子会社としてウエルシアグループ入りしたことで、全店売上げが伸長した。
ミニストップ(株)は既存店が98.6%、全店が97.0%。
サービス・専門店事業の(株)コックスは、気温上昇とセール効果でワンピース、Tシャツ、イージーパンツなどが好調に推移し既存店売上高は前年比132.6%、全店が121.2%と大きく伸長した。
(株)ジーフットは既存店が98.3%、全店が94.4%、(株)キャンドゥは既存店が100.8%、全店が102.5%。