イオンnews|12月既存店イオンリテール4.6%増/年末年始のECは3割増

イオン(株) (千葉市美浜区、吉田昭夫社長)は主要企業の12月業績を発表した。

期間中の取り組みでは3年ぶりに行動制限のないクリスマス・年末年始を迎えることから、食卓を豊かにする商品や節約を楽しむ商品の品揃え、帰省に向けたトラベル用品や手土産品、来客需要に対応した売場の拡充と販売強化を行った。また、気温の低下に合わせて値ごろ感のある重衣料のコートや冬物衣料を積極的な訴求を行った。

主要企業ではイオンリテール(株)は既存店売上高は前年同月比104.6%と6カ月連続で既存店売上高が前年実績を上回った。全店売上高は106.1%。

家族向けのごちそうメニューや、年末の年越し・来客準備に向けた寝装・寝具や清掃用品の展開を強化したほか、帰省需要に対応した「キャリーケース」、「鞄」などのトラベルグッズや外出着の売場を拡充した。

部門別では畜産では「国産黒毛和牛」や袋に入れたままオーブンで焼くだけで食べられる味付ローストチキンのクリスマス向け展開、水産では「贅沢海鮮手巻き」などが好調だった。既存店の食品売上げは4カ月連続で前年越えとなった。

また、帰省による感染予防のため、抗原検査キットや風邪薬が大幅に伸長したヘルス&ビューティケアは10カ月連続で既存店売上高が前年を上回った。

Eコマースでは、クリスマスケーキやおせち、ごちそう商品の予約を強化したネットスーパーの年末年始期間(12/23~1/2)の売上高が、前年実績から約3割伸長した。

また、初売りや福袋をサイト内で初めて大きく展開したイオンショップの期間(12/29~1/2)売上高は約3倍に大きく伸長した。

その他の総合スーパー事業ではイオン北海道(株)の既存店売上高が106.7%、全店売上高は105.7%。イオン九州(株)の既存店売上高は108.6%、全店売上高は108.7%となった。

スーパーマーケット事業の主要企業10社計では、お客さま感謝デー・曜日市で価格やポイント販促を強化したことに加え、ご当地の名物「じもの(地域商品)」や価格を据え置くトップバリュの拡販などに取り組んだ結果、既存店客数が先月に続き前年を超え、既存店売上高は3カ月連続で前年実績を上回った。

個別企業ではマックスバリュ東海(株)は、既存店売上高は104.7%と3カ月連続で伸びた。全店売上高は105.6%となった。

マックスバリュ西日本(株)は既存店売上高104.3%、全店売上高104.7%。

(株)フジ・リテイリングは既存店売上高103.0%と10カ月連続で伸びた。全店売上高は104.8%。

ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングス(株)では、コロナ感染者数の増加により風邪薬や解熱鎮痛薬、抗原検査キット等の販売が好調に推移したことに加え、季節品のカイロやハンドクリームなどの需要増加に対応した品揃え強化により、既存店売上高は110.4%と10カ月連続で伸びた。物販だけでは111.5%の伸びとなった。

全店売上高は118.0%と7カ月連続で2けたの伸びを継続している。

サービス・専門店事業では(株)コックスが既存店売上高が前年比108.4%と大きく伸びた。全店売上高は101.9%。

(株)ジーフットは外出需要による靴が好調に推移し、既存店売上高は104.2%と5カ月連続で前年を上回った。全店売上高は99.7%。

(株)キャンドゥは既存店売上高106.1%と9カ月連続、全店売上高は106.5%と11カ月連続で前年を上回った。ともに今期に入って最大の伸びとなった。

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