イオンnews|12月既存店イオンリテール0.3%増/正月需要・EC増加で好調
イオン(株) (千葉市美浜区、吉田昭夫社長)が、主要連結会社の12月業績を発表した。
12月は、新型コロナの5類移行後、初となる年末年始に向けて、田舎への帰省や国内旅行の増加に伴う需要の変化を捉え、イベントの強化や、贅沢を楽しみたいというニーズに対応した有名料亭やホテルのシェフ監修の「おせち」や「クリスマスケーキ」などを強化した。一方、トップバリュでは、一部の原材料価格が安定し始めたことに加え、イオンのスケールメリットを活かすことで29品目の値下げを実施した。9月に価格改定した第1弾の31品目と合わせて60品目の値下げとなった。
総合小売事業のイオンリテール(株)では、既存店売上高が100.3%と、18カ月連続で前年クリア。全店ベースでは102.9%だった。ごちそうメニューを強化したほか、帰省需要に対応した「トラベルグッズ」、「手土産品」の売場を拡充した。ECサイトの「イオンショップ」では、ケーキやおせちなどの品揃えを拡充し、予約承り開始時期の早期化したことによって、EC比率を高めた。食品の既存店売上高は、前年実績を16カ月連続で上回っている。
イオン北海道(株)の既存店売上高は103.2%、全店売上高は104.7%
イオン九州(株)の既存店売上高は100.9%、全店売上高は101.1%
スーパーマーケット事業では、お客さま感謝デー・曜日市で価格やポイント販促を強化した。年末年始には贅沢なごちそうメニューや「じもの(地域商品)」の品揃えの強化し、トップバリュの新価格のアイテムの拡販などに取り組んだ。この結果、主要企業10社の既存店売上高が、10カ月連続で前年を上回った。
マックスバリュ東海(株)の既存店売上高は102.0%、全店売上高は103.2%。
(株)フジ・リテイリングの既存店売上高は99.4%、全店売上高は100.6%。
マックスバリュ西日本(株)は既存店売上高100.5%、全店売上高は100.3%。
ミニストップ(株)は既存店売上高100.9%、全店売上高98.9%。
靴専門店の(株)ジーフットは既存店売上高94.8%、全店売上高は86.3%。
サービス・専門店事業のキャンドゥでは、年末年始の外出需要増加に伴いネイル関連商品やマスクなどが好調に推移した。また、節約志向に対応した100円商品や付加価値商品を拡充した結果、既存店売上高が102.6%、全店売上高が104.7%となった。