PPIHnews|8月既存店3.4%増、ディスカウント3.6%増・UNY2.6%増
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が2025年8月度の売上高を発表した。国内リテール事業は、(株)ドン・キホーテ、(株)長崎屋、UDリテール(株)、(株)橘百貨店、ユニー(株)5社で構成される。大きくディスカウント事業とユニー事業に分かれる。
国内リテールは既存店売上高103.4%、客数99.9%、客単価103.5%。ディスカウント、UNY事業ともに売上高と客数、客単価が前年を上回った。
各事業の既存店売上高、客数、客単価、店舗数は、ディスカウント事業が103.6%、99.3%、104.4%、498店舗。UNY事業が102.6%、101.6%、101.0%、128店舗。
8月は国内リテールでは、両事業ともに売上高が前年を上回った。前年は南海トラフ地震臨時情報の発令に伴う防災関連品の特需により、一過性の反動減が発生した。ミネラルウォーターや保存食、モバイルバッテリー、電池、LEDライトなど、食品や家電製品などのカテゴリーを中心にマイナス影響を受けた。
2025年8月は前年同月と比較して休日(日曜)が1日多く、1.3%の押し上げ効果となった。ディスカウント事業は、猛暑により屋内での滞在時間が増加した。こうした行動変化を想定した対応でインドア需要が売上げに貢献した。
吸湿性の高いブランケットやリラックスタイムを充実させるマッサージ用品、フットケアの伸長に加え、肌ケア需要を捉えた美容液、クリーム、パックなどの美容関連が好調に推移した。休日1日増による押し上げ効果は1.4%だった。
UNY事業は、お盆の帰省需要を取り込み、精肉類やお刺身、洋菓子などが好調に推移した。また、品揃えを強化しているキャリーケースやレディースバック、コンタクトレンズや香水に加え、バラエティ用品などの商品が伸長した。休日1日増による押し上げ効果はプラス1.2%。