ホームセンターnews|9月既存店8社が前年割れ/前年の防災用品需要の反動減

主要ホームセンター7社が9月の月次概況を発表した。

DCMホールディングス(株)(東京都品川区、石黒靖規社長兼COO)の既存店売上高は6.3%減、客数7.6%減、客単価は1.4%増。既存店は10カ月連続で前年同月を割った。全店ベースでは、売上高6.2%減。

コーナン商事(株)(大阪市淀川区、疋田直太郎社長)の既存店売上高は1.5%減、客数2.9%減、客単価1.4%増。全店では、売上高1.9%増、客数1.0%増、客単価0.9%増。8月は2日に「建デポ府中西原町店」、6日に「東岸和田駅前店」、10日に「真美ヶ丘店」が出店した。

9月度も引き続き気温が高かったため冷感ウエアやエアコン・扇風機、殺虫剤などの夏物商品が好調。また、テレビ・洗濯機・冷凍庫などの高額品や大容量衣料用洗剤、猫用スナックなどが好調に推移した。一方で、秋の園芸関連用品は不調で、昨年の大幅な防災用品需要増の反動減も継続している状況。曜日回りによる影響は日曜日が1日少なかったため-1.35%。

(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)の既存店売上高は0.4%減、客数2.5%減、単価2.1%増。全店では、売上高0.5%増、客数1.9%減、客単価2.5%増だった。9月中は、1店開店・4店閉店し、月末店舗数は1227店舗。

9月は収穫期に入り、出荷用品や米保管庫など農業資材の販売が売上を牽引したほか、東日本を中心に野菜苗などの家庭菜園商品の販売が堅調に推移した。 一方で、昨年8月の南海トラフ地震臨時情報発表に伴う、発電機等の防災用品需要の反動減が太平洋沿岸地域を中心に出ている。

アークランズ(株)(新潟県三条市、佐藤好文社長)の小売事業の既存店売上高は3.1%減、客数5.8%減、客単価2.8%増。全店売上高は2.4%増だった。小売事業は、ホームセンタームサシ、スーパービバホーム・ビバホーム、アークオアシス、NICOPET、ムサシプロ、ビバホームプロ、スーパーマーケット、ドトールなどを対象としている。

(株)ナフコ(福岡県北九州市、石田卓巳社長)の既存店売上高は8.2%減、客数8.9%減、客単価0.7%増。全店ベースでは売上高は8.3%減、客数9.1%減、客単価0.8%増と、客数の大幅減が響いている。

9月は残暑の影響もあり、夏物衣料、冷房用品、夏物敷パッドなどが好調に推移した。そのほか、玄米保冷庫、米収穫用品など米関連用品が大きく伸長。一方で、ペット用品、家具が低調で、昨年の台風10号に伴う波板・屋根材などの復旧需要の反動減も影響した。

アレンザホールディングス(株)(福島県福島市、浅倉俊一会長兼CEO)の既存店売上高は6.2%減、客数6.1%減、客単価0.2%減。全店ベースでは売上高5.8%減、客数5.9%減、客単価0.1%増だった。ホームセンター事業の売上高は、傘下のダイユーエイト、タイム、ホームセンターバロー、アミーゴの商品売上高を単純合算したものである。

(株)ジョイフル本田(茨城県土浦市、平山育夫社長)の9月度(8月21日~9月20日)の既存店売上高は2.9%減、客数は4.4%減、客単価1.6%増。全店売上高は2.3%減、客数4.0%減、客単価1.8%増だった。

(株)ジュンテンドー(島根県益田市、飯塚正社長)のホームセンター事業の既存店売上高は2.9%減、客数4.4%減、客単価は1.6%増。全店ベースでは売上高2.3%減、客数4.0%減、客単価1.8%増。

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