バローnews|可児市「バローの森」が環境省「自然共生サイト」に認定
(株)バローホールディングス(岐阜県多治見市、田代正美会長兼CEO)は、岐阜県可児市の同社物流センター・人材開発センターに隣接する 「バローの森」が、環境省が掲げる「30by30」の目標達成に向けて推進する「自然共生サイト」に認定された。※「30by30」とは、2030年までに陸と海の 30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標。
バローの森では、2011年から本来の森林の姿を取り戻すため、100年後、その先の未来につなぐため、造成された法面に地域植生に基づきシラカシ・アラカシなど50種類の樹木を植栽。樹林の再生や、既存山林に残存する地域特有の貴重植物とその生育環境を保全する整備活動を行ってきた。
バローの森は、さまざまな鳥類が訪問し、草木の花や果実を楽しめるほか、環境省・岐阜県の絶滅危惧種に指定する動植物が生息する様子を確認・記録している。
また2022年からは、この自然豊かな環境をさらに強化するため、季節の特徴的な植物がみられる早春から秋にかけての年3回、環境学習や体験型保全プログラムを実施。「バローの森」に自生する貴重種などから種子を採取・育成した苗を地域の人々と植え、豊かな生態系の保全と強化につなげ、この土地本来の生物多様性を育くむ取り組みに努めている。
「自然共生サイト」の認定は、バローの森が生物多様性に富んだ環境を有していることに加え、新たに本年度より追加された新法「地域生物多様性増進法」における生物多様性の維持・回復・創出に貢献する活動が評価されましたことによるものだ。