イオンnews|11月イオンリテール既存店6.3%増/ブラックフライデーで好調
イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)が主な連結各社の11月度の月次売上高を発表した。
11月は、実質賃金を上回る物価上昇が続く消費環境下で、お客の節約志向が一層強まり、お得感への期待がこれまで以上に高まった。そのなかで、年末商戦の幕開けとして、毎年恒例の「ブラックフライデーセール」にグループ全体で取り組んだ。また冬物衣料品の訴求に加え、鍋物商材の品揃えやトップバリュ商品の拡充を図った。

セグメント別の業績は、 GMS事業が既存店100.4%、SM事業が98.7%、DS事業が101.9%、ヘルス&ウエルネス事業が98.4%、サービス事業が143.9%、そして専門店事業が99.5%だった。

総合小売事業のイオンリテールは、既存店売上高が106.3%と、9カ月連続で前年を上回った。11月の大型セールとして10周年を迎えた「ブラックフライデーセール」を過去最大級の品揃えで展開した。セール前の予約販売会やEC先行セールに加え、節約志向に応えるトップバリュ商品の増量企画や日用品等のまとめ買い、オリジナルのキャラクター商品の展開など、お買得企画を拡充したことが奏功した。
衣料品は2カ月連続で前年を上回り、住居余暇も好調に推移した。また、食品売上高は既存店で39カ月連続の前年超えを達成。部門別では、グロサリー、デイリー、畜産、水産、食品専門店のカフェランテが好調だった。化粧品や調剤が好調に推移したヘルス&ビューティケアも、9カ月連続で前年を上回った。
企業別は以下の通り。
・イオンリテールは既存店が106.3%、全店では107.5%(いずれも前期比、以下同)。
・イオン北海道は既存店101.3%、全店105.9%。
・イオン九州は既存店104.2%、全店103.1%。
スーパーマーケット事業では、価格戦略の強化に加え、「ブラックフライデー」の開催が奏功し、既存店売上高が3カ月連続で前年クリアした。ブラックフライデーでは、お買得商品の幅広い展開やiAEONアプリを通じたクーポン配布など、お客のニーズに応える多様な企画を実施した。
さらに、チラシ・買物情報サービス「トクバイ」が主催する「全国スーパーマーケットおいしいもの総選挙2025」で、フジの「十品目のおばあちゃん巻き」が全381商品の頂点となる最高グランプリを受賞した。
・ マックスバリュ東海は既存店103.8%、全店104.0%。
・フジは既存店101.7%、全店101.9%。
ヘルス&ウエルネス事業では、ウエルシアホールディングスがツルハホールディングスとの資本業務提携に基づき、株式交換を実施した。さらに、イオンはツルハHD株式の公開買付け(TOB)を開始する。株式保有比率を約41%から50.9%へ引き上げ、連結子会社化を目指す。
またその他の連結子会社の業績は以下。
・キャンドゥが既存店101.6%、全店104.3%。
・コックスが既存店96.9%、全店96.3%。
