ファストリnews｜6/20｢世界難民の日｣に合わせ､難民による手工芸品を販売

(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正会長兼社長)とグループブランドのユニクロは、6月20日(火)の世界難民の日に合わせ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の手工芸品ブランド「MADE51(メイドフィフティワン)」の販売を、2022年に続き実施する。

展開店舗は、2022年の都内5店舗から9都道府県23店舗へ拡大する。また、2023年秋冬のホリデーシーズン以降、世界各国・地域へ販路を広げる予定だ。この取り組みを通じて、約150名の難民とその家族の生計支援を目指す。

「MADE51」は、UNHCRが2018年に立ち上げたグローバルブランド。故郷の伝統技術を継承する難民たちが制作した手工芸品を世界市場に流通させることで、難民の自立と生活再建を支援している。

ファーストリテイリングは、2021年から「MADE51」の支援を始め、現在は商品の販売を通してサポートを続けている。2023年は、ユニクロと「MADE51」 のオリジナル商品「UNHCR x UNIQLO 想いをつなぐキーチェーン」「UNHCR x UNIQLO 想いをつなぐブレスレット」を販売する。

「UNHCR x UNIQLO 想いをつなぐキーチェーン」の販売点数は約8000点、価格は1500円(税込み、以下同じ)。米国での販売点数は約700点、14.90ドル。

「UNHCR x UNIQLO 想いをつなぐブレスレット」の販売点数は約2万点、価格は990円。

また、2023年は新たにUNHCRとともに、世界の30歳以下を対象とした「ユース難民アートコンテスト」を開催する。コンテストで入選した作品は、第2回グローバル難民フォーラムが開催される今年12月をめどに発表する。入選作品はTシャツにデザインされ、UNHCR公式ショップや一部のユニクロ店舗で販売する。さらに、2023年度以降、世界各地のユニクロ店舗で発売される「MADE51」のホリデーカードなどのデザインとして採用を予定する。これらの売上げは、UNHCRを通して世界の難民支援活動に活用される。

ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏は「17年にわたり、UNHCRとパートナーシップを組んできたことで、長期化する難民問題の解決には物資や資金の提供だけではなく、難民が自立するための支援と、より多くの人に現状を知ってもらうことが必要不可欠であると実感しました。平和な社会を希求する企業として、今回のアートを通じた取り組みが、世界中で難民問題を知るきっかけとなり、より多くの難民が経済的に自立し、各地域で安定した暮らしを手に入れるための礎になればと考えています」とコメントしている。