セブン&アイnews|「自然資本に関する報告書」公開
(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、スティーブン・ヘイズ・デイカス社長)は、「気候・自然関連情報報告書 TCFD 2・TNFD 3 統合開示」を公開した。
報告書は気候変動・自然資本関連のリスク・機会対応の強化に向けて、事業と関わりの深いコーヒー豆・米のLEAP アプローチ1を用いた分析を行ったもの。「TCFD 2・TNFD 3 」とは、企業の持続可能性に関する情報開示を求める国際イニシアチブ。TCFDが気候変動に特化しているのに対し、TNFDは生物多様性を含む自然資本とのかかわりを評価し、リスクや機会を情報開示するもの。
セブン&アイでは従来、コーヒー豆について開示していたが、新たに米についてのリスクと機会の分析結果を報告している。LEAPアプローチ1はTNFD が開発した自然との接点、自然との依存と自然への影響、それらに伴うリスク・機会など、自然関連課題を評価・管理するための統合的なアプローチ。
報告書は気候変動・自然資本に対する考え方、ガバナンス体制、リスク・機会の分析結果、気候変動に関する財務インパクト・対応策、自然資本(重点原材料:コーヒー豆、米)の評価などから構成される。
セブン&アイでは、深刻化する気候変動・自然資本の劣化に対して、気候変動に関しては、2019 年8 月にTCFD提言に賛同を表明し、2020年に初めてセブン-イレブン・ジャパンを対象としたシナリオ分析を実施し、結果を開示した。その後、対象事業会社の拡大と分析結果に基づく対応策の深化に取り組んでいる。