サツドラnews|第2Q売上高503億円1.3%増も経常利益43.0%減
サツドラホールディングス(株)(札幌市東区、富山浩樹社長)が 2026年5月期の第2四半期決算を発表した。
5月16日~11月15日の連結業績は、売上高503億1500万円(前年同期比1.3%増)、営業利益5億4000万円(38.3%減)、経常利益5億0600万円(43.0%減)、中間純利益2億4600万円(47.4%減)と、微増収、大幅減益だった。
営業利益率は1.1%、経常利益率は1.0%。

リテール事業は主に北海道内でのドミナント化を目指すドラッグストアフォーマット店舗と調剤薬局店舗、訪日外国人が訪れる観光地などでのインバウンドフォーマット店舗を運営する。売上高は494億1600万円(1.1%増)、セグメント利益は賃金のベースアップによる人件費の増加に加え、補助政策終了に伴う電気料金の上昇や、インバウンド向けキャンペーンの販促強化のコストが増加した結果、4億4400万円(47.7%減)となった。
ドラッグストアフォーマットの売上高は、物価上昇による実質賃金の低下や生活防衛意識の高まりを受け、1人当たりの買い上げ点数と客数は減少した。一方で、商品単価の上昇に加え、ビューティケアカテゴリーが伸長した結果、売上高は前年同期を上回った。
インバウンドフォーマットは、訪日外国人観光客の需要を取り込むとともに、インバウンド向けのキャンペーンや送客施策を転回したことにより、売上高は前年同期を上回った。調剤薬局も、前期に開設した調剤併設薬局の増収効果に加え、医療DX推進体制整備加算の獲得も寄与し、売上高は前年同期を上回った。
11月末時点の店舗数は、ドラッグストアフォーマットが178店、インバウンドフォーマットが10店、調剤薬局店舗が9店の計197店舗。
マーケティング事業の売上高は10億1400万円(10.7%増)、セグメント損失は自社決済サービス「EZOPay」の開発費用が影響した結果、1100万円(前年同期はセグメント利益1900万円)。北海道共通ポイントカード「EZOCA」を活用した地域マーケティング事業や決済サービス事業を行っている。「EZOCA」の会員数は、230万人を突破し、提携店も300社(1100店舗)を超えた。
その他事業の売上高は1億0800万円(27.8%増)、セグメント利益は2300万円(212.7%増)。ユーザー目線での課題解決を目指したアプリケーションなどの開発・販売や同社既存事業とのシナジーや新規事業創出を目指すCVC事業などを行っている。
通期は、売上高1020億円(1.8%増)、営業利益18億円(7.5%増)、経常利益17億円(3.1%増)、当期純利益8億円(4.2%増)を見込む。
