ファーストリテイリングnews|第3Q売上高1兆7041億円15%増/海外28%増

(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正社長)が、2018年第3四半期の連結業績を発表した。

2017年9月1日~2018年5月31日の売上収益は、1兆7041億4900万円(前年同期比15.3%増)、営業利益は2388億9700万円(32.3%増)、純利益は1483億3500万円(23.5%増)。大幅な増収増益だ。

売上収益に対する営業利益率は14.0%。

国内ユニクロ事業は、売上収益7044億円(7.8%増)、営業利益1200億円(29.6%増)と、大幅な増収増益。第3四半期連結会計期間の3カ月間では、eコマースを含む既存店売上高は、前年同期比5.4%の増収。とくに3月、4月に気温が高く推移したことから、エアリズム、UT、ドライ系のTシャツといった夏物商品の販売が好調だった。

また、eコマースの売上げは164億円、33.1%の増収で、売上構成比は7.8%へと上昇している。2018年4月3日にスタートした「店舗受取り送料無料サービス」も好評だった。

海外ユニクロ事業は、売上収益7160億円(27.5%増)、営業利益1124億円(65.0%増)と、大幅な増収増益で、海外が日本国内を抜いてしまった。

第3四半期連結会計期間の3カ月間では、グレーターチャイナ、韓国、東南アジア・オセアニア地区が好調で、米国の赤字幅も縮小した。

韓国は値引率が低下したことで、売上総利益率が改善した。東南アジア・オセアニア地区は、UT、ポロシャツ、ショートパンツの販売が好調で、既存店売上高の二桁増収が続く。また、米国は商品構成の見直し、販売計画の精度の改善により、赤字幅が縮小した。欧州も、好調なロシアを中心に欧州全体で既存店売上高は増収となった。

ジーユー事業は、売上収益1666億円(6.4%増)、営業利益は150億円(1.7%増)で増収増益。しかし第3四半期連結会計期間3カ月間の既存店売上高は、減収だった。原因は3つ。1つは、キャンペーンとして打ち出した商品の販売不振。2つ目は、品番数を大幅に増やしたことによる売れ筋商品の欠品の発生。そして3つ目は、ベーシックな実需寄りのニーズが高まるなか、トレンド商品に偏った商品構成になったことだ。GUこそベーシックが重要だということが証明された格好だ。

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