アルビスnews|上半期は増収減益/「大願寺店」売上伸長で営業収益1.1%増
(株)アルビス(富山県射水市、池田和男社長)が、2019年3月期第2四半期の連結業績を報告した。
2018年4月1日から9月30日まで6カ月の営業収益は410億7700万円(前年同期比1.1%増)、営業利益12億9200万円(1.7%減)、経常利益14億9500万円(4.9%減)、純利益11億2200万円(2.1%減)の増収減益だった。
建替えによる2店舗の一時閉店や、不採算店舗の閉店など売上げ減少要因もあったが、既存店の販促強化と、2017年10月に出店した大願寺店の売上げが伸長したことで営業収益は増収となった。
一方、夏の気温上昇による生鮮品の相場高や不漁、競合店の相次ぐ出店に対抗した販促の強化などによる売上総利益率の低下、2017年10月からスタートした「アルビス Ponta カード」の関連費用の増加などで、営業利益は減少した。また、店舗賃借料の訴訟関連損失2300万円など計上した結果、純利益も減少となった。
営業収益に対する営業利益率は3.1%、経常利益率は3.6%。
同グループは、第50期に策定した中期経営計画の最終年度として、「お客様満足度の向上」「従業員の活躍と成長を促す仕組み作り」「成長基盤の構築」を重点施策に掲げて取組んできた。また、4月から新ブランドスローガンを「おいしい! を明日のちからに」と定めて、店頭・CMなどで発信している。
店舗展開は、9月に「姫野店(旧リーフランド店)」を建替えオープンした。売場面積を約1.3倍に拡大して、地元商品を多く提供している。また、イートインコーナーやATMの店内設置、駐輪場の充実を図った。
既存店は、4月に泉が丘中央店、7月に新庄店を改装した。泉が丘中央店は、海産部門にテナントの鮮魚専門店が入居して、地域特性に合わせた品揃えを実現している。新庄店は、地元野菜売場を新設して、雑貨売場を拡大した。
成長基盤構築への取組みでは、店舗の販売力強化と生産性向上のために、バックシステムとなるアルビスプロセスセンター(惣菜工場、精肉加工工場)を着工した。2019年春の稼動に向けて、準備を進めている。