オークワnews|第1Q微増収も営業赤字、創立60周年と中計も厳しいスタート

(株)オークワ(和歌山県和歌山市、神吉康成社長)の2020年2月期第1四半期は赤字決算だ。

営業収益は631億9100万円と前年同期比0.5%増収だったものの、営業損失2300万円(前年同期は営業利益3億5100万円)、経常利益5100万円(87.7%減)、四半期純損失2400万円(前年同期は四半期純利益5億8800万円)と厳しいスタートとなった。

営業損失と経常減益の要因は、2店舗の新規出店による初期費用の計上の影響としている。岐阜県下15店舗目となる「スーパーセンター多治見店」を2月に、前期に閉鎖したプライスカット三雲店を、SSM業態の「三雲店」として4月に新規オープンさせている。

また食品スーパーマーケットの子会社(株)ヒラマツの減収減益も影響した。ヒラマツに出向していた吉田尚三常務取締役が、6月21日付で代表取締役社長に就任して、テコ入れを図る。

さらに今年は会社創立60周年に当たり、1年間を通して「創立60周年感謝祭」を開催して、記念商品の販売や各種キャンペーン、抽選企画などを展開する。お客さま還元のディスカウント販売も響いただろうと推測される。

オークワでは今期から「新中期経営計画」がスタートした。中期スローガンは「持続的成長発展につながるオークワブランドを確立し、地域社会へ貢献し続けるリージョナルチェーンを目指す」を掲げる。Reborn(生まれ変わる)、Real(現場最優先)、Refresh(リフレッシュ)の3つのRをキーワードに、オークワブランディング計画を推進するため新たに営業本部を発足させている。

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