Weekly Review|25年度各社決算/ヤオコー、バロー、サミット好調
3月期決算企業の業績発表が集中した。総括すると、スーパーマーケットは好調、ドラッグストアは食品強化の傾向が進むが、明暗が分かれた。百貨店はインバウンド依存野反動が出たが、利益確保では二極化した。
スーパーマーケットは堅調な増収増益が目立った。ヤオコー、バローホールディングス、サミットの有力チェーン3社が際立った。

ヤオコーは2025年10月に持株会社ブルーゾーンホールディングスに移行してから最初の決算。営業収益8132億円、営業利益364億円、経常利益357億円。前年比較はできないが、ヤオコー単体では37期連続増収増益となった。今期は9030億円。1兆円が視野に入ってきた。
川野澄人社長は「全体的な改善は進んだが、競争環境はさらに厳しくなる中で、ヤオコーが一番飛び抜けているという状況にはなっていない。さらに一段レベルを上げる」。

バローHDは営業収益9241億円、営業利益、経常利益とも276億円で過去最高益。中期経営計画で2027年3月期の目標である9100億円を1年前倒しで達成した。2027年3月期の業績見通しは営業収益1兆円、営業利益280億円、経常利益305億円としている。
小池孝幸社長は次のように語った。「バロー入社して以来、いつか達成できたらと思っていた。目標数値として提示できるようになり、盛り上がっています」

サミットも営業収益は増収。営業利益、経常利益は2ケタ増益となった。
服部哲也社長は次のように振り返った。「営業総利益率は0.6ポイントアップしたことが大きい」
そのほかのスーパーマーケットでは、アクシアルリテイリングは売上高、営業利益、経常利益が過去最高となった。アルビスも新店効果とプロセスセンター改善で増収増益。
ドラッグストアは成長企業と苦戦企業が二極化した。カワチ薬品は売上高1.2%減、経常利益5.3%減の減収減益。一方、GenkyDrugStoreは売上高9.7%増、経常利益2けた増益と好調。食品構成比88%という「食品強化型ドラッグ」が奏功した。
ドラッグストアは調剤併設、食品強化など“来店頻度を高めるモデル”づくりに進んでいる。価格競争が激しく、粗利確保が難しい企業は減益に陥りやすい一面をみせた。
ホームセンターは増収でも利益がついてこない構造が課題になっている。そのなかで、コメリは増収増益を確保した。サプライチェーン全体をトータルプロデュースし、商品力の強化と店舗作業のローコスト化が要因だ。
ワークマンは売上高にあたる営業総収入17.5%増)、営業利益21.7%増の大幅な増収駅となった。
ヤマダホールディングスは増収を確保したが、営業利益62.2%減と大幅減。出店費用や在庫費用が利益を圧迫した。
百貨店はインバウンド鈍化で減収増益と減収減益に分かれた。三越伊勢丹ホールディングスは売上高1.8%減だが営業利益は過去最高。高付加価値販売が寄与した。H2Oリテイリングはインバウンド19.9%減で減収減益。高額品は堅調だが、インバウンド依存度の高い企業は苦戦した。
