ヤマナカnews|第1Q 収益237億円1.8%減・販管費減少で利益改善
(株)ヤマナカ(愛知県名古屋市、中野義久社長)が、2020年3月期第1四半期の連結業績を発表した。
営業収益は237億2700万円(前年同期比1.8%減)。閉店による影響や、既存店売上高が前年同期比0.7%減となったことが減収となった要因だ。
営業利益は前年同期の1億2900万円から2億3300万円へ、経常利益は同1億2900万円から2億7800万円、純利益が同6300万円から1億9400万円へと改善傾向にある。
生産性向上の取り組みによる人件費の抑制や、予定していた設備投資の一部が第2四半期以降にずれたことから、販売費および一般管理費が減少した。その結果、営業総利益の減少分をカバーした。
営業利益率は1.0%、経常利益率は1.2%、
商品政策では、子育て世代へ向けては大量目商品の拡充やカット野菜、味付け商材を用いた時短メニューを提案した。また、シニア世代には、小量目だが上質な商品の品揃えを強化した。ワインやチーズ、地場野菜や地元産の商品を拡充するなど、商品全体を見直し、陳列替えを行った。
また、日配品や米飯類の製造・販売を行う連結子会社のサンデイリー(株)を効果的に活用して、商品の品質向上や店舗での製造工程の効率化に取り組んだ。
効率化の一環で、名古屋市昭和区の「安田店」にセルフ精算レジを導入した。
同社グループは、2022年に創業100周年を迎える。「笑顔あふれる食品スーパーマーケットを極め、東海地区No.1の誇れる企業を目指す」というビジョンを掲げ、2019年3月期を初年度とする中期3カ年計画を策定して構造改革に取り組んでいる。