イズミnews|第2Q 営業収益2698億円3%増・経常利益16%減/既存店は好調
(株)イズミ(広島県広島市、山西泰明社長)が2020年2月期の第2四半期の決算を発表した。
営業収益は3698億1400万円(前年同期比3.1%増)、営業利益141億6300万円(15.6%減)、経常利益141億6400万円(15.9%減)、四半期純利益89億6600万円(16.9%減)の増収減益だ。
営業収益のうち、売上高は前年同期比107億7900万円(3.2%)増加し、3524億3200万円だ。営業収入は前年同期比4億0800万円(2.4%)増加し、173億8100円となった。新設店舗の稼動と増床・活性化店舗の販売が貢献した。売上総利益は、771億7800万円(前年同期比17億1700万円の増加)となり、売上高対比では21.9%と前年同期に比べて0.2ポイント低下した。これは、直営部門の粗利益率が低下したことと、相対的に粗利益率の低いイズミ本体の売上構成が高まったことによる。
これにより営業利益率、経常利益率ともに3.8%。
主力の小売り事業の営業収益は3591億1700万円(3.0%増)、営業利益は114億1100万円(19.8%減)の増収減益。
今期は “日本一の高質リージョナル総合スーパー” を目指すという経営ビジョンを掲げた「中期経営計画(2019年2月期から2021年2月期)」の初年度に当たる。
しかし軟調な消費環境や人手不足による採用難、建築コストの高騰などから、スタート直後の4月には、中期経営計画の数値目標を下方修正した。新規出店計画をやや抑制する一方で、既存店の活性化への投資やスクラップ&ビルドへの投資へと収益性を重視した成長戦略に方向転換している。
商品面では、価格志向と高質化志向に両極化していく消費動向に対応するため、付加価値創造とマスメリット追求の振り幅を広げ、双方の品揃えを拡充して競争力強化を図った。とくに購買頻度の高いコモディティを中心に価格対応し、集客を図った。青果の市況安が緩和されたこともあって衣食住とも堅調に推移した。既存店売上高は、前年同期比で0.2%増となった。
ショッピングセンター業態として、5月に「ゆめタウン小野田」を閉店した一方で、6月に「ゆめタウン福山」を開業した。食品スーパーマーケット業態では、4月に「ゆめマート日田」と「ゆめマート三田尻」、5月には「ゆめマート南小野田」、7月には「ゆめマート青山」をオープンさせた。また、6月に「ゆめタウン光の森」を増床オープンさせた。
小売周辺事業の営業収益は474億0000万円(2.3%減)、営業利益は22億5000万円(7.3%増)。その他事業の営業収益は26億2800万円(2.7%増)、営業利益は5億6200万円(2.5%増)だった。