J.フロントnews|1月大丸松坂屋百貨店4.9%減/セールの冬物苦戦
J.フロントリテイング(株)(東京都中央区、山本良一社長)の1月度は、(株)大丸松坂屋百貨店が前年同月比4.9%の減少だった。博多、下関、高知の大丸百貨店を含む百貨店事業全体では5.3%の減収だ。しかし12月度よりもマイナス幅が縮小している。
記録的な暖冬が続いているため、クリアランスセールを中心として冬物ファッションが苦戦した。新型肺炎の影響はあったが化粧品、ラグジュアリーブランドが売上げを伸ばし、訪日外国人売上高は好調に推移した。免税売上高の速報値では対前年比約29%増(客数13%増、客単価15%増)となった。
2019年9月に本館を建て替えてグランドオープンした心斎橋店は、宝飾品が前年比41%増、ラグジュアリーブランドが38%増、化粧品が35%増など、好調だ。
大丸百貨店は、心斎橋店3.7%減、梅田店5.8%減、東京店2.9%減、京都店3.5%減、神戸店8.0%減、須磨店8.5%減、売場面積を縮小した芦屋店45.9%減、札幌店0.2%減と軒並みダウン。
松坂屋百貨店は、名古屋店6.5%減、上野店0.6%減、静岡店7.4%減、高槻店8.9%減、豊田店4.7%減。こちらも全滅状態。
また地方法人の博多大丸も6.3%減、下関大丸も16.1%減、高知大丸も10.8%減。
2月の新型コロナウィルスの影響は深刻な営業状況を予想させる。